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概要 ステータス情報Lv1 Lv60 アップデート履歴 コメント 概要 片手ライトガンの単発火力を上げた代わりに攻撃モーション・リキャスト・リロードを遅くした。もしくは腰持ちヘビーガンの単発火力と射程を落とした代わりに扱いやすさを向上した。とにかく片手ライトガンと腰持ちヘビーガンを足して2で割ったような使用感・性能。その二つが自身に合わなかったらこちらを使ってみよう。 一番の特徴は弾速。射程は短いが誘導はそれなりにあるので、高い命中率を誇る。 ピックアップ ヴァッサーマン・D-MP 射程が長いのが一番の特徴。レア度Nだけならチョコペン緑と同等かそれ以上の価値がある。 アクティブスキルでレーザーを使えないのが欠点。回復や攻撃速度など他とは違う戦術を求められる。 チョコペン銃 Green リペイントver. 3/6 16 00~4/26 09 59までの限定報酬。 ATK値重視だった青の色違い。性能は大きく違っていて、こちらは耐久力重視。URにもなるとLP+400ととんでもない上昇量。これにDEF50が入るのでさらに堅くなる。青は下方されてだいぶ大人しくなったが、こちらは依然として過去に実装された両手ライトガンのいくつかを霞ませている。 青と同じくレア度に比例して射程が延びる。URの射程はかなりのもの。 ティファレトロッド アップデートで性能が大きく変わったオトカドールコラボ武装。 実装当初は貫通レーザーだったが、弾数18のワントリガー3連射型になった。要はうまい棒チーズと同じモーションなのだが攻撃スピードは標準的な両手ライトガンのままなので凄まじいDPSを誇る。滑れる距離を犠牲にしてより攻撃的なデザインとなっており、両手ライトが得意な神姫の裏に忍ばせておくと良いかもしれない。 レイドバトルにおいても中型エラーもアセン次第でワンパンでき、レイド1戦でエラー80〜100体討伐が狙える有用な武装。 …のだったが、流石に暴れ過ぎたようでレイドボスバトル(第十回)開始前にレイド限定でがっつり下方修正されてしまった。とはいえジェムバトルでは無修正なのでそちらでは以前有用。 スターライトバズーカRed.ver Black.verと同じく本家を両手ライトガンに落とし込んだもの。 基本的にはBlackと似たアレンジがされているが、こちらは更に攻撃スピードが速く、特に装弾数は6とシリーズ最多である。本家よりリロードの頻度を劇的に落とせるため、スターライトシリーズの入門にはもってこいの武装。 ステータス情報 太字はマスクステータス Lv1 武装 本来の装主 レア度 攻 防 ス 体 ブ 走速 回復 展開 走費 跳費 浮費 防費 リキャスト リロード 溜時間 溜倍率 射程 弾速 弾数 アクティブスキル 備考 アルヴォPDW9 アーンヴァル N - 0 10 0 - -1500 1.0 3.0 2.0 1.25 0.275 70 9 攻撃スピードアップ 一定時間攻撃スピードを上げるワントリガー3連射 R 96 0 9 0 67 SR - 0 8 0 - UR 142 0 7 0 133 気炎万丈 紅緒 N 158 0 0 0 37 1.0 2.0 2.0 1.85 0.245 80 4 ジェムを出させる量アップ[小] R 206 0 0 0 55 SR 254 0 0 0 76 ジェムを出させる量アップ[中] UR 302 0 0 0 127 ジェムを出させる量アップ[大] FBモデル M16A1アサルトライフル フォートブラッグ N 163 25 0 25 47 1.0 2.0 2.0 1.85 0.3 80 4 攻撃力アップ 一定時間攻撃力を上げる R 211 25 0 25 65 SR 259 25 0 25 86 UR 307 25 0 25 137 ヴァッサーマン・D-MP ヴァッフェドルフィン N 128 50 5 100 25 5 1.0 2.0 2.0 1.85 0.4 80 4 攻撃力アップ 一定時間攻撃力を上げる R 176 50 5 100 40 SR 224 50 5 100 61 UR 272 50 5 100 112 ヴァッサーマン・トーペードG ヴァッフェドルフィン N 163 0 0 100 22 1.0 2.0 2.0 1.85 0.4 80 4 ホーミングアップ 一定時間ホーミング性能が上がる R 211 0 0 100 40 SR 259 0 0 100 61 UR 307 0 0 100 112 カロッテMP6 ヴァッフェドルフィン N 163 0 0 100 22 1.0 2.0 2.0 1.85 0.3 80 4 ジェムを出させる量アップ[小] R 211 0 0 100 40 SR 259 0 0 100 61 ジェムを出させる量アップ[中] UR 307 0 0 100 112 ジェムを出させる量アップ[大] OS-35 アサルトライフル・エクステンド アーク N 78 0 10 0 72 0.7 3.0 3.0 1.25 0.225 70 12 防御力ダウン 一定時間対象の防御力を下げるワントリガー3連射 R 96 0 10 0 90 SR - 0 10 0 111 UR 146 0 10 0 162 アルヴォPDW11 ウェルクストラ N 128 110 0 0 22 1.0 2.0 2.0 1.85 0.25 80 4 全員スピードダウン 一定時間敵のスピードを下げる R 176 110 0 0 40 SR 224 110 0 0 61 UR 272 110 0 0 112 エクストリーマ・バレル アーティル N 128 20 0 0 22 1.0 2.0 2.0 1.85 0.25 80 4 レーザー[小] レーザーで敵にダメージを与えるスーパーツインカノンに必要 R 176 20 0 0 40 SR 224 20 0 0 61 レーザー[中] UR 272 20 0 0 112 レーザー[大] プレシジョン・バレル アーティル N 148 0 0 0 22 1.0 2.0 2.0 1.85 0.25 80 4 レーザー[小] レーザーで敵にダメージを与えるスーパーツインカノンに必要 R 196 0 0 0 40 SR 244 0 0 0 61 レーザー[中] UR 292 0 0 0 112 レーザー[大] チョコペン銃 期間限定イベント武装 N 128 0 0 0 22 1.0 2.0 2.0 1.85 0.25 80 4 ギリチョコビーム レーザーで敵にダメージを与えるバレンタインイベント R 176 0 0 0 40 SR 224 0 0 0 61 UR 272 0 0 0 112 チョコペン銃 Blue リペイントver. 期間限定イベント武装 N 178 0 0 0 72 -1800 1.0 2.0 2.0 1.85 0.29 80 4 倍返しビーム レーザーで敵にダメージを与えるホワイトデーイベントクリティカル抵抗アップ近接ダメージ増加 R 226 0 0 0 140 0.33 3倍返しビーム SR 274 0 0 0 211 0.37 4倍返しビーム UR 322 0 0 0 312 0.40 5倍返しビーム チョコペン銃 Green リペイントver. 期間限定イベント武装 N 128 50 0 100 22 1.0 2.0 2.0 1.85 0.29 80 4 倍返しビーム レーザーで敵にダメージを与えるホワイトデーイベント R 176 50 0 200 40 0.33 3倍返しビーム SR 224 50 0 300 61 0.37 4倍返しビーム UR 272 50 0 400 112 0.40 5倍返しビーム アルヴォPDW9[15th] 期間限定イベント武装・アーンヴァル N 143 15 15 15 37 1.0 2.0 2.0 1.85 0.40 80 4 15周年おめでとう! 一定時間弾速・射程が上がる R 191 15 15 15 55 SR 239 15 15 15 76 UR 287 15 15 15 127 Lv60 武装 本来の装主 レア度 攻 防 ス 体 ブ 展開 CHA CR C抵 回復 跳速 走速 走費 跳費 浮費 防費 近接 射撃 ♦攻 ♦防 リキャスト リロード 溜時間 溜倍率 射程 弾速 弾数 アクティブスキル 備考 アルヴォPDW9 アーンヴァル N 224 0 10 0 71 -31 -39 0 0 0 0 0 20 0 0 20 0 -50 -97 -88 1.0 3.0 500 -792 0.275 70 9 攻撃スピードアップ 一定時間攻撃スピードを上げるワントリガー3連射 R 258 0 9 0 88 -19 19 -128 SR - 0 8 0 - UR 332 0 7 0 163 気炎万丈 紅緒 N 279 0 0 0 57 50 44 43 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 44 44 1.0 2.0 400 176 0.245 80 4 ジェムを出させる量アップ[小~大] 敵に攻撃した際に出るジェムの量を増やす R 338 0 0 0 76 SR 387 0 0 0 97 UR 492 0 0 0 157 FBモデル M16A1アサルトライフル フォートブラッグ N 284 25 0 25 67 20 19 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 -26 1.0 2.0 700 88 0.3 80 4 攻撃力アップ 一定時間攻撃力を上げる R 308 25 0 25 86 SR 357 25 0 25 107 UR 462 25 0 25 167 ヴァッサーマン・D-MP ヴァッフェドルフィン N 249 50 5 100 42 0 -6 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1.0 2.0 400 0 0.4 80 4 攻撃力アップ 一定時間攻撃力を上げる R 308 50 5 100 61 SR 357 50 5 100 82 UR 462 50 5 100 142 ヴァッサーマン・トーペードG ヴァッフェドルフィン N 284 0 0 100 42 0 -6 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1.0 2.0 400 0 0.4 80 4 ホーミングアップ 一定時間ホーミング性能が上がる R 343 0 0 100 61 SR 392 0 0 100 82 UR 497 0 0 100 142 カロッテMP6 ヴァッフェドルフィン N 284 0 0 100 42 0 -6 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1.0 2.0 400 0 0.3 80 4 ジェムを出させる量アップ[小~大] 敵に攻撃した際に出るジェムの量を増やす R 343 0 0 100 61 SR 392 0 0 100 82 UR 497 0 0 100 142 OS-35 アサルトライフル・エクステンド アーク N 224 0 10 0 92 0 -107 0 0 0 0 0 0 0 20 40 -50 0 -97 -88 0.7 3.0 700 -704 0.225 70 12 防御力ダウン 一定時間対象の防御力を下げるワントリガー3連射 R 228 0 10 0 111 SR - 0 10 0 132 UR 236 0 10 0 192 アルヴォPDW11 ウェルクストラ N 249 110 0 0 42 10 4 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1.0 2.0 400 0 0.25 80 4 特撃プログラムwk01全員スピードダウン 相手を近距離から射撃する一定時間敵のスピードを下げる R 308 110 0 0 61 SR 357 110 0 0 82 UR 462 110 0 0 142 bk.アルヴォPDW11 ウェルクストラ・リペイント N 284 110 0 0 42 -41 4 5 0 0 0 88 0 0 0 0 -33 0 0 -44 400 0 80 4 bk.特撃プログラムwk01攻撃力アップ 相手を近距離から射撃する一定時間攻撃力を上げる R SR UR エクストリーマ・バレル アーティル N 249 20 0 0 42 0 -6 43 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1.0 2.0 400 0 0.25 80 4 レーザー[小~大] レーザーで敵にダメージを与える R 308 20 0 0 61 SR 357 20 0 0 82 UR 462 20 0 0 142 プレシジョン・バレル アーティル N 269 0 0 0 42 0 -6 43 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1.0 2.0 400 0 0.25 80 4 レーザー[小~大] レーザーで敵にダメージを与える R 328 0 0 0 61 SR 387 0 0 0 82 UR 482 0 0 0 142 サジタリウス プロキシマ N 279 -30 0 0 12 -31 -6 23 -32 0 0 44 0 0 0 30 -50 0 0 -88 400 -264 80 4 ナイトメア 悪夢のようなレーザー攻撃 R SR UR チョコペン銃 バレンタイン N 249 0 0 0 42 10 34 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 17 88 1.0 2.0 400 0 0.25 80 4 ギリチョコビーム ギリチョコでハートにダメージを与える R 308 0 0 0 61 SR 357 0 0 0 82 UR 462 0 0 0 142 チョコペン銃 Blue リペイントver. バレンタイン N 299 0 0 0 92 -101 -57 43 0 0 0 0 0 0 0 0 -100 0 0 -176 1.0 2.0 600 0 0.29 80 4 倍返し~5倍返しビーム チョコのお返しは倍返し! R 358 0 0 0 161 0.33 SR 407 0 0 0 232 0.37 UR 512 0 0 0 342 0.40 チョコペン銃 Green リペイントver. バレンタイン N 249 50 0 100 42 0 -6 0 27 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1.0 2.0 600 0 0.29 80 4 倍返し~5倍返しビーム チョコのお返しは倍返し! R 308 0 0 200 61 0.33 SR 357 0 0 200 82 0.37 UR 462 0 0 200 142 0.40 アルヴォPDW9[15th] アーンヴァル15周年 N 264 15 15 15 57 15 9 63 39 15 0 0 15 15 15 15 15 0 -88 -88 1.0 2.0 500 -792 0.40 80 4 15周年おめでとう! 一定時間弾速・射程が上がる R 313 15 15 15 76 SR 372 15 15 15 97 UR 477 15 15 15 157 ケイローン[夜] ナイトミラージュ N 264 0 15 15 42 -31 -37 0 66 0 0 44 0 0 15 0 -400 200 -88 -88 400 -264 80 4 ナイトメア 悪夢のようなレーザー攻撃爆風有り R SR UR SA90C スティールクロニクル N 224 -50 -10 0 42 -101 -107 0 0 22 0 -88 20 0 0 0 15 0 -176 -176 500 -440 70 12 攻撃力アップ 一定時間攻撃力を上げるワントリガー3連射 R SR UR LUV9-C スティールクロニクル N 234 -25 0 0 37 40 -60 63 39 15 0 8 15 15 30 15 0 15 -176 0 643 -440 80 3 レーザー レーザーで敵にダメージを与えるレーザー弾 R SR UR スターライトバズーカ Red ver. 七夕・浴衣 N 294 30 0 0 37 0 21 63 0 10 0 17 0 150 0 0 0 0 44 0 2600 880 55 6 スターライトシャワーレーザー 七夕に輝く花火の範囲攻撃レーザーで敵にダメージを与える遠距離防具モーション爆風有 R SR UR ティファレトロッド オトカドール N 170 -25 0 0 48 40 5 63 39 15 0 8 15 15 30 20 0 15 -264 0 143 -440 70 18 ホーリー!~!!!! 私の愛でぜーんぶ抱きとめてあげる!ワントリガー3連射片手ライトガンモーション R SR UR ちくわ[E] イベント N 219 0 0 30 42 0 -6 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 -88 0 400 0 5 4 ちくわビーム レーザーで敵にダメージを与える遠距離防具モーション爆風有 R SR UR OS-35 アサルトライフル・エクステンド[G] アークゴールデンウィーク N 224 0 10 0 92 -101 -107 0 0 0 0 0 0 0 20 40 -50 0 -97 -88 700 -704 70 12 ゴールデンデビル 弾速・攻撃・リロードスピードが上がるワントリガー3連射 R SR UR サマーパラソル Red ver. ミラージュ N 80 4 攻撃力アップ 一定時間攻撃力を上げる R 258 0 10 0 61 30 16 23 15 0 0 17 14 5 20 5 0 0 -246 -246 454 -440 SR UR bk.気炎万丈 紅緒B N 299 -50 0 -100 57 -57 0 27 0 0 -176 0 0 30 0 0 0 0 -88 -44 400 176 80 4 ジェムを出させる量アップ[小~大] 敵に攻撃した際に出るジェムの量を増やす R SR UR ウェディングブーケ[B] Yellow ver. ウェディング N 240 0 0 0 48 30 0 23 0 3 0 44 0 0 0 30 -50 0 0 -88 100 -264 50 9 攻撃力アップHappy wedding life♡ 一定時間攻撃力を上げる祝福のウェディングケーキが落ちてくる装備条件 親密度120投擲モーション R SR UR アップデート履歴 日時:2022.5.11 内容:カテゴリー全般の攻撃スピードを上方修正(1トリガー複数射する系統の武器を除く) 日時:2021.9.13 内容:「アルヴォPDW9[15th]」の装弾数低下(9→4)、リロード速加(3→2)、弾速速加(70→80)、ため倍率増加(1.25→1.85)、単発タイプに変更。 日時:2021.8.18 内容:「OS-35 アサルトライフル・エクステンド」のため時間延長(2→3)、射程減少(0.25→0.225)、攻撃スピード減少、リロード時間延長(2→3)の下方修正。 日時:2021.6.28 内容:「チョコペン銃 Blue リペイントver」のジェム回収範囲展開速度、近接攻撃耐性を下方修正。 日時:2021.2.25 内容:密着しても当たるようになった。 マスク調整で「プレシジョン・バレル」「プレシジョン・バレル」のURのATK値が+20された。 日時:2021.1.26 内容:ダメージ量が上方調整された。 コメント 名前 コメント
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キズナのキセキ ACT1-25「聖女の正体」 ◆ 「本当によろしいのですか、奥様」 おもむろにそう話しかけてきた自らの神姫・三冬に、久住頼子は落ち着いた様子で湯飲みを手に取る。 「なんのこと?」 「菜々子様のバトル、気にならないのですか? 見に行けばよろしかったのでは」 「いいのよ」 煎れたばかりのお茶を一口飲み、壁の時計を見た。 「……もう始まっている頃ね。一時間もしないで、結果がわかるでしょう」 「ですが……」 今から行ったところで、バトルには間に合わない。 そもそも、頼子は最初から、当日のバトルを観戦する気は全くないようだった。 大事な孫娘の、今後の人生を左右しかねない、戦い。 それなのに、悠々と構えている自分のマスターを、三冬は少し歯がゆく思う。 菜々子やミスティと一緒に暮らしてきたのは三冬も同じだ。口には出さずとも、あの二人を大切に思っている。 頼子は、ちゃぶ台の上に静かに湯飲みを置く。 「この戦いは菜々子の戦いよ。わたしたちができることは何もない……できるのは、ただ、待つことだけよ」 「……」 「あの子が帰ってくるのを出迎えてあげる……たとえどんな結果になったとしても」 頼子とて、バトルの行く末が気にならないわけではない。 だが、菜々子が一人の神姫マスターとして挑む試練ならば、頼子もまた神姫マスターとして、黙って見送るべきだと思っている。それが頼子の矜持であった。 そして、バトルがどんな結果になったとしても……菜々子がどんな風になったとしても、暖かく迎える。それが頼子の、祖母としての矜持である。 特訓が始まった頃から、決戦の日はそうして過ごすと決めていた。 昨日まで、特訓のために多くの若者がやってきて賑やかだった久住邸の居間は、頼子と三冬だけがいて、ひどく殺風景に感じられる。 こんなに広い家だっただろうか。 頼子はそっと視線を移す。 部屋の隅に置かれたそれは、遠野貴樹に託されたもの。 特訓で彼が使っていた、時代遅れのタワー型デスクトップPCだった。 □ 「そんな……あれが……あんなのが神姫だなんて……」 呆然と言うのは安藤。 俺が少し後ろを向くと、江崎さんは口を押さえて気分が悪そうだ。 無理もない。 本来の神姫は人型だ。なのに異形の物を神姫だと言われて受け入れられる方がおかしい。 冷静でいる俺の方がどうかしているのだろう。 「なんなんだよいったい……あんなのが神姫とか、ヘッドセットが神姫とか……なんなんだよ、マグダレーナって奴は……わけわかんねぇ!!」 大城が我慢できなくなったように声を上げる。 ここにいるチームの仲間たちは誰しも同じ思いだろう。 俺は少しだけ頭の中を整理し、言った。 「大城、悪かったな。何も言わないまま手伝わせてきたが……やっと説明できる」 「……ああ?」 「……あの、マグダレーナの装備こそ、マグダラ・システムの本質だ」 「マグダラ・システム……!? あれか、エルゴで店長と話してたときの……」 「そうだ。マグダラ・システムは一つの装備やスキルを指す言葉じゃない。マグダレーナの独特の戦闘方法を構成するシステムの総称だ」 俺は視線をはずさない。その先にいるのは漆黒の神姫……マグダレーナ。 奴も俺をじっと見ている。表情を驚愕に彩りながらも、視線は徐々に苛烈になっている。 俺は続ける。みんなに聞こえる声で、今こそ語る。 「そのマグダラ・システムの本質は、単純に言えば『複数の神姫を同時に操ること』だ。 だからこそ、サポートメカは神姫でなくてはならない。 神姫であれば、犬猫型のマスィーンズや、カブト・クワガタ型の合体装備ヘラクレスよりも、より柔軟かつ繊細な戦闘行動が出来る。本来は、武装神姫のチームで使う能力なんだろうけどな」 「複数の神姫を操るって……それじゃまるで……デュアルオーダー……」 園田さんがかすれた声で呟いた。俺はまた一つ頷く。 「そうだ。マグダレーナの場合、二体以上の神姫を操れる。五体同時に操っているのを見たからな。『マルチオーダー』とでも言うべきか」 「五体って……そんなに!?」 「C港でのリアルバトルの時に、サポートメカ二体、ヘッドセットが二個、そして……菜々子さんのストラーフbisの、合わせて五体を操っていたからな」 視線を交わすマグダレーナの表情はどんどんと厳しくなっていく。それが俺の推理の正しさを無言のうちに物語る。 ふと気づいたように、八重樫さんが疑問を口にした。 「……待ってください。マグダレーナの能力が『マルチオーダー』だったとして、ヘッドセットにCSCを仕込んで、いったい、なに、を……」 賢い八重樫さんのことだ、話している途中で答えに行き着いたのだろう。疑問は途中でかすれて消えた。かわりに、両肘を抱えて細かく震えている。 ここで答え合わせをするには彼女には酷かも知れない。 だが、俺は皆に語らなければならない。 それが、すべてを秘密にしたまま、みんなをここまで連れてきた俺の責任だ。 「ヘッドセットを通して操るのさ……人間をな」 背後で息を飲む気配。俺は振り向くことが出来ない。マグダレーナに注意を払い続けなくてはならない。奴は何をしてくるか分からないからだ。 俺はマグダレーナを見つめながら、話を続ける。 「マグダレーナは操っていたんだよ、自らのマスターである桐島あおいと、おかしくなったときの菜々子さんを」 ルミナスを失った後の桐島あおいと、C港での菜々子さん。二人の共通点は、事件の直後に態度が豹変したことだ。 そして、C港でのバトルの時、俺が菜々子さんのヘッドセットをはずすと、彼女は正気を取り戻した。 ヘッドセットを媒介に、菜々子さんが何者かに操られていると、俺はその時に確信した。そして、『マルチオーダー』の概念を思いついたと同時に、ヘッドセットが神姫である可能性に思い至った。 だからこそ、ヘッドセットをホビーショップ・エルゴに持ち込み、日暮店長に中身の確認を依頼したのだ。ヘッドセットが神姫であることを、店長は請け負った。 大城は声を震わせながら、俺に問う。 「……神姫が人を操るって……どうやって!?」 「催眠術さ」 「……さいみんじゅつぅ?」 「強い暗示、と言ってもいいかも知れない。 催眠術と言うと胡散臭い感じだが、効果は科学的にも証明されている。催眠術をかけられた人は、術者の言うことを現実だと思いこむようになる。 あのヘッドセットからは、そうした暗示をかける音声が流れ続けている。ヘッドセットを通してマグダレーナが指示を出し、あたかもマスターが神姫に指示を出して戦っているように見せかけていたんだ。 菜々子さんの時には、のっぺらぼうのストラーフを新しい自分の神姫だと思い込ませていた」 大城はごくりとのどを鳴らし、さらに言う。 「で、でも、なんだってそんなことをする必要が……」 「今の世界で、神姫だけで生きていくことは出来ない。どうしても人間の手で世話したり保護したりすることが必要だ。バトルにだって、神姫単独では出られないしな」 「それじゃあ……桐島はマグダレーナの世話を強制的にやらされてた、っていうのか?」 「……わからん」 俺はゆっくりと頭を振る。 それはわからない。自らすすんでマグダレーナの僕となったのか、それとも無理矢理なのか。知っているのは桐島あおい本人だけだ。 正気を取り戻したら、ぜひ彼女に聞いてみたいところだ。 そこで、低くしわがれた声が聞こえてきた。 「よくも……よくもそこまで……突き止めたものだな……」 その声は地の底から響いているかのように、低く、暗く、重い。 そして、同時に俺に向けられている視線は、憎悪。 俺は視線を逸らさない。マグダレーナの視線を受け止め、小さな神姫を見つめ続ける。 「我が能力、どこで見破った……?」 「C港での戦いの時に気付いた……だが、ゲームセンターでのバトルの話を聞いていたからこそ、ひらめいた」 「……なに?」 「お前は、サポートメカを、ゲームセンターでは使わなかった。 自らの要求を通すのに、敗北は許されない。マグダラ・システムの他の能力を使っても相当に有利だろうが、万が一の負けも許されないのに、手持ち武器だけで戦った。 先にあったミスティとのリアルバトルでは、フル装備だったのにも関わらず、だ。 なぜか? お前は使いたくても使えなかった。 なぜなら、サイドボードに神姫を二体も入れたら、レギュレーションチェックに引っかかるからだ」 基本的に装備はフリーのゲームセンターでの対戦といえども、最低限のレギュレーションはある。 サイドボードに入るだけの装備しか使えないし、サイドボードに神姫は入れられない。 マグダレーナの装備は物量的にはサイドボードに入れられるが、サポートメカにはCSCが搭載されているから、神姫として判定されて、レギュレーション違反になってしまう。 だから、『ポーラスター』や『ノーザンクロス』では軽装備で戦ったのだ。ミスティと虎実が、奴の装備について意見をぶつけ合ったことがあったが、二人の主張が違う理由はここにあった。 そう言えば……思い出した。 「そう言えば、ひらめきの原点はもっとずっと前……大城と『デュアルオーダー』の話をしたことだ。C港で大城の声が聞こえたときに、ひらめいた」 背後がちょっとどよめく。今の言葉とともに感謝の気持ちが大城に届いていればいいのだが。 俺の背後の雰囲気とは裏腹に、いつも余裕の表情を崩さなかったマグダレーナが、ここまで歯ぎしりの音が聞こえてきそうなほどに、歯を食いしばって俺を睨みつけている。 俺に向けた視線には憎悪さえ込められているように思える。 「……奢るなよ。『スターゲイザー』を破壊した程度で、このわたしに勝てると思うな」 「分かっているさ、マグダレーナ。「観測機」を破壊したくらいで油断する気はない」 その時のマグダレーナの表情は見物だった。 あれほどの憤怒の表情が、まるで豆鉄砲に撃たれた鳩のような、驚きと呆然に取って代わったからだ。 俺の何気ない言葉は、奴にとっては急所への一撃に等しかっただろう。 そうだ、マグダレーナ。この戦いの主導権はこっちが取り続ける。今までずっと後手に回っていた分をすべて取り戻させてもらう。 しかし、俺とマグダレーナの話に、その場にいる他の誰もついて来れずにいる。 それは当事者である菜々子さんとミスティも同様だった。俺が秘密主義に徹した弊害がこんなところに現れる。 ミスティは、残骸と化したランプ型のサブマシンの外装を持ち上げながら、俺を見た。 「観測機って……」 「文字通りの意味だ。ミスティ、今お前が倒したそれは、戦闘用のサポートメカだが、それで役割の半分だ。もう一つ役割は、『スターゲイザー』……マグダレーナの強さの根幹になっている、『行動予測』スキルのための観測だ」 「……『スターゲイザー』って、サポートメカの名前じゃないの!?」 「それも含めて、スキル名『スターゲイザー』だ。だっておかしいだろ? ただの戦闘用サブマシンに、どうして『すべてを見通す者』なんて名前を付ける? すべてを見通す者はマグダレーナ本人で、サポートメカは相手の戦闘行動の観測と、時間稼ぎが役割だ」 「時間稼ぎ?」 「検索する時間だよ」 その言葉は二発目の銃弾。 見事命中した証拠に、マグダレーナはショックを越えて、うろたえる表情さえ見せている。 「……貴様……どこまで知っている!?」 必死の表情のマグダレーナに、俺は無言で応じた。 まだまだこれからだ、マグダレーナ。おまえを追いつめるのは、な。 この時点で、後ろの連中はろくに言葉を発しなくなっていた。みんなきっと、ちんぷんかんぷんといった表情をしていることだろう。 ただ一人、八重樫さんだけは、俺の話に必死に食らいついてきているようだ。 「ということは……その『検索』も、マグダレーナの特別なスキル……なんですか?」 「そうだ。『アカシック・レコード』なんてご大層な名前が付いている」 「『アカシック・レコード』……この世のすべてを記録した図書館……? まさか、マグダレーナは、あらゆる神姫のデータを持っているとか?」 「それは現実的じゃないな。むしろデータベースは外部に任せて、端末側は検索能力を上げた方が有効だろう」 「そ、それじゃあ……『アカシック・レコード』は、検索エンジンのことですか!?」 「それと、検索したデータを分析、統合するプログラムだ。そのデータを元に、『スターゲイザー』の行動予測を行っている」 『アカシック・レコード』はおそらく、武装神姫のデータ検索に特化した検索エンジンだ。そして、強力なハッキング能力も備えているはずだった。 そのスキルを利用して、裏バトル場やゲームセンターのサーバーに集積されているバトルログから対戦相手のデータを収集、分析していたのだ。 そして、そのデータだけでは予測が不十分なら、二体のサポートメカを戦わせて、データを現場で収集する。 今のミスティは、マグダレーナには情報不足だ。だから、サポートメカを出して情報収集を行おうとする。 それが分かっているから、俺は虎実にサポートメカの狙撃をさせたのだ。 公園の中は静まりかえっている。 俺がマグダレーナの正体を明かす間、動くものとてない。当のミスティとマグダレーナも一時休戦だ。 ただ、桐島あおいだけが大きく息をつきながら、頭を押さえてうずくまっている。側には、心配そうに介抱する菜々子さんが見える。 ティアもまた、ヘッドセットを抱えたまま、呆然と立ちすくんでいた。 不意に、背後から声がした。大きく遠回りして、大城の元に戻ってきた虎実だ。 「……けどよ、トオノはどうしてわかったんだ? アイツのスキルが検索だなんてことがさ」 「ヒントはあった。C港でのバトルの時、三冬が「ファーストリーグ四十七位」と言った後、ちょっとして『街頭覇王』か、と奴が答えたんだ。 リーグのランキングだけ聞いて、すぐに二つ名が分かるものか? しかも、上位ならともかく、入れ替わるランキングで四十七位の神姫を覚えていられるものじゃない。 奴は神姫だから、データを持っていたとも考えられるが、裏バトルをメインに戦っている神姫が、公式リーグの神姫のデータを細かく持っているとは考えにくい。むしろネットにつないで調べた方が早い」 「け、けどよ、それならネットにつないで検索しただけじゃねーのか。んなこと、クレイドルがあればアタシにだって出来るぜ」 「それにまだある。奴は初見で『ライトニング・アクセル』を破ってみせた。自分で言うのもなんだが、あれは見たこともないのに破れる技じゃない。しかも、技の構造を完全に理解した方法で、だ。 あの日の俺たちとの対戦は、イレギュラーなものだった。対戦予定のないティアのデータを持っていたとは考えにくい。 そもそも、三冬のデータも持っていなかったはずだ。頼子さんの乱入は、俺さえ予期してなかった。その証拠に、サポートメカ二体を繰り出して、三冬の足止めと観測をしていたくらいだからな。 桐島あおいはノートPCすら持っていないから、二人が特別なデータベースを持っていたわけでもない。 なら、ティアのデータはどこから持ってきた? そう、ネット上からさ。『ライトニング・アクセル』のデータを検索し、収集し、分析し、迎え撃った」 検索する時間はいくらでもあったはずだ。 俺が彼らの前に現れた瞬間から、バトルの最中まで。それだけの時間があれば、ティアがアクセルを放つまでに、ティアのすべての行動を予測できるようになっていただろう。 そして俺は、奴の検索能力とネットワークの能力を確認するために、ある方法を試した。 それが、奴を呼び出すときに使った「狂乱の聖女に告ぐ」の書き込みだ。 知りうる限りの武装神姫関連のネット掲示板に書き込んだが、翌朝にはすべてきれいに消されていた。 これはマグダレーナの仕業だ。そうでなければ、一晩ですべて消されることは考えにくい。なにしろ、管理が行き届いていないようなマイナーな掲示板にも書き込んだりしたのだ。 奴はネット上の書き込みを、日常的に消して回っている。そうしなければならない理由が奴にはある。 俺はマグダレーナを見据える。 どんなに苛烈な視線で俺を見たところで、俺の心は揺らがない。 俺はあの夜、誓ったのだ。号泣する菜々子さんの手を握りながら誓った。 この人の笑顔を奪った、俺たちの真の敵を、必ず後悔させてやる、と。 真の敵……それはお前だ、マグダレーナ!! 「……敵のデータを膨大なデータベースから検索・収集・分析する『アカシック・レコード』。 敵の行動を正確に予測し、戦闘できる『スターゲイザー』。 複数の神姫と有機的な連携行動を可能にする『マルチオーダー』。 ……この三つを統合したシステムこそ、『マグダラ・システム』の正体だ。 『マグダラ・システム』を必要とするのは、どんなシチュエーションだと思う?」 その場にいるすべての者への問い。 背後で戸惑う気配。 戸惑いながらも冷静に答えを導き出したのは、八重樫さんだった。 「た、たとえば……少人数の特殊部隊……とか?」 あまりにも突飛な答えに、 「はあ?」 と口を揃えた声が聞こえる。 後ろにいたチームメイトたちは、誰もがその答えを信じられないらしい。 だが、俺が肯定する。 「そう、八重樫さんの言うとおり。おそらく奴は、軍事利用目的の実験機だ。対テロ戦争用の市街戦部隊の隊長機と言ったところだろう」 今世紀の初頭、戦争の形は大きく変わった。 大国同士の抑止力戦争から、テロと戦う市街地のゲリラ戦へ。 求められるのは、小規模な部隊による緊密かつ有機的な連携だ。 軍の膨大なデータベースから、敵を知り、地理・地形を把握し、敵の動きを予測して作戦を立てる。個々人の能力をいかんなく発揮しながら、部隊を意志のある生き物のごとく連携させ、作戦を的確に遂行する。 マグダラ・システムがあれば、それは現実のものとなる。 マグダラ・システムがMMSではなく、戦争用の戦闘機械に搭載されたのだとしたら……空恐ろしい話だ。 考えてみれば、催眠術も軍事利用目的の技術かも知れない。暗示をかけ、兵士たちの恐怖や戦場のストレスを薄められるのだとすれば、有効な手段になるのではないか。想像にすぎないが。 「……で、でも……マグダレーナが軍用実験機なんて、何で言い切れるんです?」 意外にも、蓼科さんが発言した。彼女なりにしっかりと考えているらしく、好ましい。 俺はその質問にも答えを用意する。 「マグダレーナはある企業に追われてる。おそらくそこから逃げ出したんだろう」 「ある企業って……」 「亀丸重工だ」 そこで、大城が泡食ったような口調で割り込んできた。 「待て待て! そんな超大手企業が軍事用神姫の実験なんかしてるってのか!?」 「そうだとも。知らないのか? 自衛隊に配備されてる戦車や戦闘機は、日本の大手企業の手で生産されている。軍用装備の開発は、あまり一般人に馴染みはないが、企業が研究開発していることに何も不思議はない」 「け、けどよ、MMSの軍事利用は、世界的に禁止されてるはずじゃ……」 「よく知ってるな、大城。MMS国際憲章で、MMSの軍事利用は禁止されている。日本有数の大企業たる亀丸重工が、MMSを使って軍事利用の実験を行ってたなんてことが知れたら国際問題だ」 「国際問題って、お前よ……」 「だから、亀丸重工はマグダレーナを追っているのさ。いわばマグダレーナは国際憲章違反の生きている証拠だ。逃亡から二年以上経っても、捕まえるか破壊するかしなければ、会社の首を絞めかねない。 だが、軍用実験機が、まさかシスター型の格好して裏バトルに出てるなんて夢にも思わないだろう。 それだけじゃない。『アカシック・レコード』の検索能力とハッキング能力で、ネット上の自分の記述を消して回っている。マグダレーナをどんなに調べても、ネット上にろくな情報が出てこないのはそのためだ。だからなかなかしっぽが掴めなかった」 だが、亀丸側もバカじゃない。 最近になって、裏バトルで活躍する『狂乱の聖女』が逃げ出した神姫であることに気づき始めていたのだろう。 だからこそ、派手な真似をして警察沙汰にするわけには行かなかったのだ。警察に捕まれば、自分の目的を果たせなくなってしまう。警察から逃げ切れても、亀丸重工のマークは厳しくなるだろう。逃亡中の身の上としては、目立つ真似は避け続けなくてはならなかったはずだ。 俺は改めて、黒い神姫を見据える。 マグダレーナはうつむいたまま立ち尽くしている。 「どうだ、マグダレーナ。当たらずといえども遠からず、ってところだろう?」 ◆ 立ち尽くすマグダレーナの手は、堅く堅く握られていた。神姫の細い指が折れてしまうのではないかと思うほどに。 当たらずとも遠からず、どころではない。 遠野貴樹の語ったことは、ほとんど図星だった。 あれほどに隠し続けてきた自分の秘密を、ここまで見事に暴露されるとは思ってもみなかった。 今までにマグダレーナの秘密に迫ろうとした神姫マスターは多くいたが、秘密の一つでも明らかにした者はいない。 だが、この男は何だ。 どうしてマグダラ・システムのすべてを理解している? 理由は問題ではない。 問題は、この男が、自分が隠し続けてきた秘密のすべてを知り、マグダレーナの存在を危うくしているということだ。 「……とおの、たかき…………貴様は……貴様はやはり、あの時に殺しておくべきだった!!」 ■ 突然のマグダレーナの叫び。 すると突然。 「わっ!?」 ミスティが押し倒していたランプ型のサポートメカから飛び離れる。 不意に動き出したサポートメカの頭頂にあるミサイルが動き、いきなり発射された。 でも、発射された方向はミスティがいる場所とは全然違う方向。 ミサイルの向かう先を見て、わたしは愕然とする。 ミサイルの目標は……誰あろう、わたしのマスター! わたしは一瞬で理解する。サポートメカの動きは止められても、マグダレーナからのコントロールは失われていなかった。だから、ミサイルを発射できたのだと。 でも、理解しても何の役にも立たない。 また、間に合わない。今動いても止められない。 「マスター! よけてーーーーーーーーっ!!」 叫びよ、ミサイルを追い越して、マスターに届いて! わたしの視線の先で、チームのみんなが驚いて、頭を抱えうずくまる。 二本のミサイルが迫る。 それでも。 マスターはいつものように感情を表さない表情のまま、そこに立っていた。 どうして!? ミサイルはもうマスターの目の前。 よけられない! そして、わたしは、その瞬間を、見た。 次へ> Topに戻る>
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そこは。 意外なほどに広い空間だった。 「……」 部屋の中央には、黒衣の神姫。 忍者装束をモチーフにした装甲衣と背後に広がる漆黒の翼。 「……」 白脱した虚無を思わせる切りそろえられた銀髪。 そして。 「……ようこそ、5年越しの挑戦者達よ」 静かに降り積もる深雪を想起させる涼やかな声。 「土方真紀の武装神姫、フブキ。……だな?」 「ええ」 祐一の問に、静かに頷きフブキは背中の翼を広げた。 「私が、最後の『敵』です」 「……なるほど」 最早、祐一には全てが明白だった。 直に彼女と出会うまでは保留にしておいた問いに、最終的な解答が出る。 「アイゼン」 「……ん」 行くぞ。と、言うまでもない。 祐一のように、この状況を完全に理解した訳ではないだろうが、それでも彼女は彼の判断に疑問を差し挟みはしなかった。 「……」 無言のまま、アイゼンは無骨なザバーカを一歩前へと踏み出す。 「何も聞かないのですね?」 「負けるまで、答える気無いだろ?」 ふふふ。と幽かに笑い、フブキも同じく一歩踏み出す。 「話が早くて助かります」 「……」 フブキと、アイゼンとが、ほぼ同時にそれぞれの武器を構えた。 奇しくも双方、双刀。 アイゼンは何時ものアングルブレードに、大小組み合わせたフルストゥを副腕に持ち、近接戦に備えている。 対するフブキも刀型の剣を両手に一つずつ持ち、明らかに接近戦を意識していた。 「開始の合図は要るか?」 冗談めかして投げかけた祐一の問に、しかしフブキは神妙に頷く。 「お願いしましょう。……それが、貴方がたの流儀でしょうから……」 「……?」 アイゼンの表情に、一瞬だけ戸惑いのような物が生まれ、すぐにそれを押し殺す。 元より、余分な考え事をしながら戦える相手ではない。 「……それじゃあいくぞ。……ゲットレディ」 僅かに屈み、突進に備えるアイゼンとフブキ。 「―――GO!!」 そして、最後の戦いが始まった。 鋼の心 ~Eisen Herz~ 第35話:ネメシス 「―――砕!!」 先手は、当然のようにフブキ。 反応速度も、敏捷性も、移動力も。 凡そ『速さ』と区分できるあらゆる性能が、敵対するアイゼンの比ではない。 両腕を万歳するように掲げ、大上段から二本の刀を同時に振り下ろす。 ≪system“Accelerator”starting up≫ 対するアイゼンは、初手からアクセラレータ。 フランカーから移植された思考加速装置を起動、フブキに追従する反応速度を得る。 AIにかかる負担から、戦闘時間は大幅に短くなるが、コレ無しでは戦闘以前の段階で勝負にならない。 「……っ!!」 性能差の割には必要とする加速度が低い為にアイゼンを苛む頭痛も鈍いが、フブキに対しては、ある程度の事前情報があり、それなりに行動を予測できる為、この程度でなんとか対応範囲に持ち込める。 辛うじて副腕のナイフで双刀を外側に弾き、素体腕で持ったブレードを左右から挟みこむように振るう。 「…疾ッ」 即座にフブキがアイゼンの胸を蹴って離脱。 悪魔型のブレードは空を切る。 直前。 「……行けぇ!!」 そのまま、ブレードが前方に投擲された。 「ほぅ?」 軽く驚きながらも、フブキは双刀で投擲された2本のブレードを弾き飛ばした。 直後。 「む?」 更に、重なるように投擲された刃が4本。 アイゼンが、分解されたフルストゥを両の腕と副腕とで、すかさず射出したのだ。 「初手から武器を全て捨てるか!?」 だが、それぐらい意表をついた攻撃で無ければ、最強の神姫相手に戦いの主導権は握れない。 フブキは一瞬。 ほんの僅かな間だけ判断に迷う。 羽手裏剣での迎撃は、投影面積の薄い刃を打ち落とすには不向き。 かといって避けようにも、アイゼンを蹴り飛ばした直後で宙に浮いている状態では緊急回避は出来ない。 刀で弾こうにも、僅かずつタイミングをずらして投擲された刃は、まるで列車のように同じ軌道を時間差をつけて飛来するため、全弾弾く事は不可能。 ならば。 「防ぐまで!!」 体の前で翼を閉じて構成する分子機械を再配置。 堅牢な殻を形成しそれを盾とする。 ダダダダ、と刃が翼の表面に突き刺さるが、分子機械で多層構造を形成された防壁は貫通をゆるさない。 この時点でようやく、アイゼンを蹴って飛びのいた滞空から着地するフブキ。 刺さったナイフを振り落とす為に勢いよく翼を広げ、開けた視界に。 「……ふっ」 チーグルを振りかぶったアイゼンが居た。 「―――ッ!?」 悪魔型のモチーフに恥じない暴力的な威力の腕(カイナ)が、寸での所で身をかわしたフブキを掠め、空を切る。 極僅かに、爪の先が引っかかった胸部装甲が、しかしその圧倒的な腕力ゆえに大きく裂けた。 (……さすがストラーフ。パワーならば最新鋭の重量級神姫にも引けを取りませんね) 振り抜いたチーグルの勢いは止まらず、アイゼンは大きく姿勢を崩す。 フブキにとっては反撃を行う絶好のチャンスだ。 しかし。 「罠なんでしょう?」 フブキはそれに喰いつくほど浅はかではなかった。 「……ッ」 更に身を引いて間合いを広げたフブキの眼前を、ザバーカによる後ろ回し蹴りが擦過する。 またもやかすり傷を負うが、それを意に介さず、フブキは間合いを広げて仕切り直しを図った。 その選択が、祐一とアイゼンにとっては最も手痛い一手であると、フブキは確かに理解していたのだ。 ◆ 武装神姫を大雑把に両極化すれば、重量級の『パワー型』と軽量級の『高速戦闘型』に分類される。 大きく、重い方がフレームの強度を上げる事ができ、それに伴ってパワーも向上する。 更には自重そのものが、打撃の威力と密接に関わる質量を上げる為、攻撃力は更に向上。 結論から言えば、神姫の重量と腕力はほぼ正比例の関係にあるのだ。 即ち。重いと言う事は強いと言う事だ。 即ちこれこそが重量級神姫のコンセプトに他ならない。 では。 対する軽量級神姫のメリットは何処にあるのだろう? 当然の如く予測されうる答えは『速さ』だろう。 だがしかし。 それでは誤りではない、だけで。正解でもない。 何故ならば、時として『重い方が速い』事もあるからだ。 神姫を例に挙げるなら、アーンヴァルとエウクランテが判りやすい例だろう。 共に飛行タイプの軽量級神姫に分類されるが、実際にはアーンヴァルの方が全備重量はかなり重い。 しかし。最大速度はアーンヴァルの方が圧倒的に速いのだ。 理屈から言えば、エウクランテではアーンヴァルに追いつけない。 ……が、実際の戦場ではむしろエウクランテの方が速さを武器とするのである。 何故か? その答えは『加速力』にある。 仮にエウクランテの最大速度を30、アーンヴァルを50として考えてみよう。 共に最大速度を出している状況では、エウクランテはアーンヴァルに及ばない。 だが、静止状態からの加速勝負なら話は変わる。 アーンヴァルが2秒ごとに10ずつ速度を上げるとしよう。 その場合、最大速度である50に達するのは10秒後。 しかし、エウクランテが10速度を上げるのに要する時間が1秒なら、最大速度である30に達するのは3秒後。 同時にスタートしたのならば、3秒後のアーンヴァルの速度は僅か15、エウクランテの半分に過ぎないのだ。 そして、乱戦中に10秒もの間直進、即ち最大加速をする機会はまず無い。 攻撃のため、回避のため、位置取りのため。 戦闘機動とは急緩が複雑に絡み合う物だからだ。 故に。 軽量級神姫の強みとは、即ち加速力。 如何に短い時間でトップスピードに乗り、そして減速出来るかが性能の優劣を分ける。 そして、それを行う為に最も邪魔になる物が『重さ』なのだ。 逆説的に言えば。『軽量級』神姫とは、速さを求めたが故に『軽く』ならざるを得なかった神姫とも言える。 それを知っている神姫とそのオーナーは、その為に、如何に自重を削るかを命題とする。 無論、装甲は極限まで切り詰める。 武器も必要な分だけあればいい。 速度を得る為の推進器も暴論を言えば、無いほうが良い位なのだ。 そして、そのバランスを如何に取るかがオーナーの見せ所とも言える。 装甲が過剰になれば、速度は目に見えて落ちるし、かと言って、無装甲では爆風や破片と言った避わしようの無い攻撃で致命傷を負ってしまう。 武器も過剰な装備は重さに直結するが、足りなければ敵を倒しきれない。 速度を得る為の推進器も、神姫素体に頼るのか、外付けの推進器を装備するのかで戦闘スタイルそのものが大幅に変わる。 斯様に軽量級神姫の扱いは難しい。 武器、装甲、速度。 このバランスを如何に取るか、最終的な結論は恐らく永遠に出ないだろう。 故に、軽量級神姫のオーナーたちは自らの最適解を目指し邁進する。 各々の解答を以って戦いに挑みながら……。 ◆ そして、原初の軽量級神姫のオーナーであった土方真紀は。 その解答をこう出した。 ◆ 「……自己修復……か。冗談みたいだな……」 「……ん」 チーグルとザバーカで付けたボディの傷が、二人の見ている前でフィルムの逆回しのように消えてゆく。 四本ものナイフが突き刺さった翼も、だ。 「私の装備は全てが分子機械(モレキュラーマシン)です」 彼女の装備、即ち。翼と装甲衣、そして双刀。 「何れも必要に応じて組み替えることで、多様な性質を帯び私の機能を補佐します」 鋭く高質化する事で刃に。 柔軟に風を孕む事で翼に。 幾重にも積層される事で鎧に。 言ってしまえば、フブキの装備は『分子機械のみ』だとも言える。 それ一つが多様な役目を果たすが故に。 「……一応言っておきますが、先ほどの攻撃も無意味ではありませんよ。私の装備を構成する12万の分子機械の内、数百は機能停止しましたから……」 「一応ストラーフの打撃は、掠めるだけでも軽量級神姫なら数発で戦闘不能になる威力なんだけどね……」 だが、フブキの外部装甲は修復が効く。 つまり小手先の小技や、アーマーから破壊して爆風でトドメを刺すような搦め手はほぼ無意味と言う事だ。 「……やっぱり、体の正中線をぶん殴るか、キャノンを直撃させるしかないと思う」 「だな」 「……もちろん、私もそれを警戒しているのですけどね……」 言ってフブキは軽やかに一歩飛びのく。 広げた間合いは、アイゼンにとっては格闘装備の使えない中距離以遠。 元より単純に撃った滑空砲が当たる相手では無い。 ならば、使用するべきは……。 「アイゼン!!」 「……ん」 抜き打ち気味に構えたアサルトライフルで発砲!! フルオートで弾幕を張り、半呼吸ほど遅らせて左右に滑空砲で榴弾をばら撒いて置く。 ライフルをかわす為に左右に避けたのならば、榴弾の爆風で巻き込める。 そうでなければ蜂の巣だ。 ……並みの神姫ならば。 「アイゼン、上だ!!」 「……ッ!!」 瞬時に跳び上がったフブキが、空中で翼を使って方向転換、即、加速!! アイゼンの頭上をキックで狙う。 「……このっ」 合わせる様にチーグルを突き出し、カウンターを狙うが、フブキは全身のバネと翼を使って衝撃を殺し、鋼鉄の拳の上に着地。 「ふっ」 振り抜かれ、伸びきった腕が弛緩する一瞬にあわせ、引き倒すように後方へと蹴る。 「……え?」 爪先から、鋭利な爪が伸び、チーグルを捕らえていた。 伸ばした腕を更に引っ張られたアイゼンが、重心を崩してつんのめる。 驚愕で見開かれた眼前に。 「ごめんなさい」 フブキの足爪が突き刺さった。 「―――アイゼンッ!!」 頭の奥のAIを守る為に、殊更堅牢に作られている頭蓋を引っ掻く音がした。 アイゼンの顔面を削るように振り抜かれたつま先には、湾曲した爪が三本。 その一つが、彼女の左目の位置を抉っていた。 「……ッ、く……」 アイゼンは左目を押さえ、よろめきながらもチーグルを振り回しフブキを追い払うが、しかし。 「アイゼン!! 大丈夫か!?」 「……問題ない、大丈夫。……左目取れただけ」 「だけ、じゃねぇ!!」 神姫センターのバトルなら、敗北をジャッジされるダメージだ。 だが。 「まだ敵は見えてるし、武器もある。……全然余裕」 「……っ」 祐一は一瞬判断に迷った。 元々、彼にはここまでするつもりは無い。 フブキを倒す為に、これほどの代価を払う必要性を、実の所まるで感じていない。 (試合ならコレで負けだし、普通に考えれば戦闘を止めるべきだけど……) 後続にはカトレアもいれば、他の神姫たちもこちらに向かっているかもしれない。 ここで、無理をしてアイゼンだけで倒す必要は、必ずしも無い。 だが……。 「……まだ大丈夫。……やらせて」 アイゼンには、撤退の意思は微塵も無かった。 ◆ 神姫バトルを始めてから5年。 四肢を破壊されるような大ダメージが無かった訳ではない。 だが、神姫にとって手足はある意味では『装備』だ。 交換も容易だし、必要に応じてチーグルなどを直に接続する場合もある。 だが。 頭部は違う。 それは不可分の『本体』。 破壊されたら、『死ぬ』部分なのだ。 そこに、これほどのダメージを負った事は一度も無かった。 当然だ。 フブキは、今までに戦ったどの神姫にも増して強い。 だから。 ……だからこそ。 ◆ 「……ねぇマスター。今、どんな気分?」 「……」 アイゼンの問に答えを探す。 だが、早鐘のような鼓動と焦燥に思考は乱れ、まるで纏まらない。 「……ね、マスター」 「心臓バクバク言っててそれ所じゃないよ」 「……ん。じつは私も」 こちらの会話を待つ心算なのか、動こうとしないフブキを見据えたままのアイゼンが背中越しに語る。 「……なんか。勝てるって確信が無いし、負けちゃうかも、って凄くドキドキしてる」 私に心臓は無いけど。と、続けた後。 「多分、CSCか何処か。……凄いオーバーワークでチリチリするの。 ……マスターもきっと同じだよね?」 「ああ」 深く考えずに、その余裕も取り戻せないままうなずく祐一。 「……でもさ、それ。マスターはよく知ってる感覚だよね?」 「え?」 「……好きでしょ?」 「……あ」 思い当たる。 「初めて敵と戦うとき。 凄く強い敵相手にピンチになった時。 絶体絶命で、でも。 ……まだ、勝ち目が残ってて、諦めきれない時……。 いつも『こう』だよね?」 RPGで。 シューティングで。 対戦格闘で。 ……武装神姫で。 遊んだ後に、一番楽しいと思い返すのは、何時だってギリギリの極限の瞬間を、だ。 「……なら」 「今が一番、『楽しい』状況……。だね」 「……ん」 そうだ。 まだ、負けた訳じゃない。 形勢は言うまでも無く不利だし、勝ち目は薄いけど。 皆無ではない。 「……一応聞いておくけど、まだ戦えるよね?」 「……当然」 言って、両の副腕を握りなおすアイゼン。 「よし。……ならもう一度だ」 「……ん」 答え、祐一のストラーフは微かに身を落とし、構えなおす。 「頼むぞ、アイゼン!!」 「……指揮は任せた!!」 答え、応え。 アイゼンが飛び出した。 ◆ (なるほど。……コレが本当の目的ですか) 気付いた彼女が密かに笑う。 (本当に、回りくどくて不器用なやり方です) 彼女を支配する感情は紛れも無くそれ。 (ですが、それでこそ私のマスターです) 主と共にあると感じた神姫が得る感情は、歓喜に他ならない。 ◆ アイゼンの突進に、フブキは全力を以って応じた。 左右に大きく腕を広げ、刀と翼を触れ合わせる。 分子機械を翼から刀に大幅に移し、武装を強化。 質量を増した分威力が上がり、重くなった分遅くなった剣速を翼で弾き出す事で補い、更に上乗せする。 「……行きます。―――奥儀『双餓狼』ッ!!」 暴風すら伴いながら、アイゼンを迎撃するのは左右からの同時斬撃。 対するアイゼンは左右のチーグルを刃に合わせる。 しかし、左右は逆に。 眼前で交差した副腕は、その距離を余力とし、圧倒的な一撃を柔らかく受け止める。 もちろん、勢いを完全には殺しきれない。 だが、その一撃がアイゼンに到達するのがほんの一秒ほど遅らせる事には成功した。 しかし、たったの一秒だ。 それはたった一秒敗北を後伸ばしにするだけの行為。 両腕を緩衝材に使い、塞がれてる以上、他に打つ手は無い……。 ……普通の神姫なら。 「けど。私の腕は、四本あるっ!!」 完全にフリーになっている素体の両腕。 それが届くのに必要な時間は一秒。 たったの一秒だった。 そして。 その一秒で充分だった。 装甲衣の襟首を掴んで全力で引き寄せる。 剣の間合いを越えるどころか、拳の間合いの遥かに内側まで。 「……つかまえた!!」 「―――なっ!?」 引き寄せられた顔面に、アイゼンもまた顔面をぶつけ、それを以って打撃とした。 「へ、ヘッドバット!?」 さしものフブキも、予測していなかった攻撃に面食らう。 素体の運動性ではフブキに分があるが、頑強さならストラーフの方が上。 更に、開いた右腕で追撃の拳。 「捕まえての殴り合いなら、ストラーフに敵う神姫は居ない!! 例えフブキでも、だ!!」 如何に破格の性能を誇ろうが、フブキは軽量級神姫だ。 打撃の速度を上げる事で、攻撃の威力を増すことは出来ても、純粋な腕力ではストラーフに及ばない。 足を止めた超至近距離での殴り合いならば、軽量級の神姫は重量級の神姫に絶対に勝てない。 「させません!!」 組合から離脱しなければ敗北すると判ったのだろう。 フブキは狙いを襟元を掴んでいる左腕に絞った。 だが、しかし。アイゼンにも逃すつもりは毛頭無い!! 「捕まえろ、アイゼン!!」 「……ん!!」 巻きつくように背中に回されるチーグル。 構成する分子機械の大部分を刀に委譲してしまった翼に、それを防ぐだけの力は無い。 更に、素体の両腕で抱きしめるように捕縛。 そのまま全力で締め上げる。 「べッ……、ベアバック……!?」 ギリギリと、締め上げられてゆくフレームが音を立てる。 「締め落せ!!」 「……っ!!」 こうなっては、最早脱出は不能。 アイゼンの勝ちが確定したようにも見えた瞬間。 「―――空蝉!!」 腕から掻き消えるような感触と共に、フブキの身体が理不尽な動きで戒めから離脱した。 一瞬で宙に逃れ、後ろに跳び退く忍者型神姫。 「……忍法?」 「装甲衣の分子機械を膨張させて脱ぎ捨てたのですよ。……脱ぎ捨ててしまう為、一度きりしか使えない手段ですが、もう二度と捕まらなければ良いだけの事」 確かに。装甲衣を脱ぎ捨てたフブキには、最早それを再構築し直すだけの分子機械が無い。 装甲衣だけでは不足だったのだろう。刀も翼も装甲衣と纏めて脱ぎ捨てた為、最早素体しか残っていない。 12万もの分子機械群は、フブキの身体を離れて無力化された。 もちろん再掌握する事で復帰は出来るが、1分ほど時間がかかる。 そして、それが戦闘中に不可能であることは明白だった。 ◆ 「……取りあえず、装備は奪えた、と。……これでようやく五分五分、かな?」 「……だね」 全ての武装を失ったフブキには、最早アイゼンに捕まる危険のある近接戦以外の選択肢が無い。 一方でアイゼンも、遠距離戦になってしまえば射撃で命中は見込めないため手詰まり。 故に、双方格闘戦以外の選択はありえない。 武装を全て失ったフブキに対し、アイゼンは未だにチーグルを始めとする機械化四肢を持っているが、素体の性能自体は数段下。 更にフブキの速度に対応する為にアクセラレータでAIに負荷を掛けているので、実際の戦闘時間は後数分。 加えて先ほど負った左眼の損傷を考慮すれば、実際には遥かに不利だ。 しかし、その差は、確実に戦闘開始時よりも狭まっていた。 そして何より。 (ペースを掴まれたのが厄介ですね……) フブキはそう思考し、目の前の相手の戦績を思い出す。 アイゼン。 そう名づけられたストラーフの真価は、実の所、よく言われるような再戦時の勝率ではない。 一言で言ってしまえば、彼女の恐ろしさはペースを掴む事にある。 相手の得意技を無効化し、頼りとする防御や回避を越えて一撃を与えてくる戦闘スタイル。 それがどれほど困惑を生むかは、実際に相対した神姫とオーナーでなければ分らないだろう。 強い神姫には例外なく得意とする戦術、戦法がある。 何も考えず、ただ強い武器を装備するだけでは精々、初心者相手に圧勝できる程度だ。 中級者には打ち破られ、上級者には片手間で粉砕される。 故に、強い神姫とは確固たる戦術、戦法を見出した神姫であり、それに特化し、予測されうる弱点をカバー出来た者こそが強者として名を馳せるのだ。 だから。 それを磨けば磨くほどに、打ち破られた時の衝撃は大きい。 そして、アイゼンはそれをする数少ない神姫だった。 (すでにこちらの武器である素早さと分子機械を破られました) アクセラレータという強引な手段を用いねばならなかったのは、もはやハンディキャップと言っても過言ではない反応速度の遅さゆえにだろう。 だが、経緯は如何あれ既にこちらの動きは概ね見切られている。 最早素早さだけで翻弄することは不可能だろう。 (分子機械もそれごと握り潰すと言う強引な方法で突破されましたし……) 分子機械の暴走を想定した緊急パージコマンド『空蝉』が無ければ、アレでフブキの敗北は確定だった。 フブキとストラーフの埋めようの無い腕力の差。 それを前面に押し出した文句の付けようの無い攻略法。 咄嗟に空蝉で逃れてしまったが、本来空蝉は戦闘用の動作ではない。 仕様として用意されてはいたが、それを勝利する戦術に組み込んでいた訳ではないのだ。 つまり。実を言えば、あのまま破壊されても良かったと思う位見事に、祐一とアイゼンのペアは『フブキ』という神姫を攻略していたのだ。 そして何より。 (切り札を卑怯とも言える手段で返されたのに、プラス要素だけを認識して即座に戦意を取り戻す切り替えの早さ) 神姫にとって最高のパートナーとなる素養を充分に持っているオーナー。 そして、それに応える神姫というペア。 真紀が邂逅を望み、果たせなかった相手。 それが今、目の前に居る。 「ふふふ」 それが。 たまらなく嬉しかった…。 ◆ 「お見事ですね、戦術の堅実さ、思考の柔軟性、装備の選択。……何れを取っても申し分ありません」 「あまり万人向けじゃない気もするけどね」 「……ん」 コクコクと頷くアイゼン。 「無難に、スタンダードな、などと言うコンセプトでは私には勝てませんよ」 射撃も格闘もこなし、回避もガードも選択しうる。 それではフブキと同じコンセプトだ。 その上で、現行の技術には無い分子機械を擁するフブキに一段劣る技術の同コンセプトでは勝てる筈も無い。 「……だから、その選択は正解です。私は分子機械と言うチートで成立した最強の神姫なのですから『万人向け』のコンセプトでは話にならない」 自らをズルであると認めた上でフブキは問う。 「……しかし、貴方がたはその最強を突破しました」 フブキを最強たらしめていた分子機械を打ち破った。 「しかし、その代価は貴方がたにも軽くはないでしょう?」 アイゼンのダメージは大きく、AIにもアクセラレータの負荷が重く圧し掛かっている筈だ。 「一応問いますが、ここで引く気は無いのですね?」 もちろん。 フブキにはその答えが分っていた。 「当然だ。……折角、最強の神姫が相手なんだ。……最後の最後まで楽しませてもらう」 「……ん」 こくりと、頷いてそれを肯定するアイゼン。 「……。……ふふ」 軽く、全身から力を抜くフブキ。 「……いいでしょう。かかってきなさい、悪魔型!!」 「……往く」 こうして、三度目の仕切り直しから。 こんどこそ最後の勝負が始まった。 ◆ 打撃。 打撃。 打撃。 双方、拳を中心に打撃の応酬を繰り広げるが、そのスタイルは別物だった。 牽制打を連続で繰り出し、渾身の一撃を打ち込む隙を作り出そうとするフブキに対し。アイゼンは大振りながらも必殺の一撃を確実に繰り出してゆく豪放なスタイルで応じる。 蹴りはどちらも存在だけ匂わせ、実打は撃たない。 格闘技において、蹴りは威力以上にデメリットが大きい。 振り上げた脚を捕らえられれば、その時点でほぼ敗北は必至。 脱する為に必要な実力差より、蹴りを使わずに相手を倒す方が力量が要らないのだ。 そして、双方にそこまでの実力差は無い。 素体と武装状態とは言え、確かに性能ではフブキが勝る。 だが、しかし。 5年と言う歳月を待機して待っていたフブキと違い、アイゼンには1週と置かずに繰り返してきた戦闘経験がある。 間合いの取り方、外し方。 打撃の使い分け。 そして、打撃以外の投げや掴みと言う選択肢の存在。 この場の誰もが気付かなかったが、それは実の所、武術家と猛獣の戦いだ。 基本性能を武器とする猛獣に対し、技で応じる武術家。 それは、アイゼンとフブキの戦いと同じ傾向を持っていた。 そして、唐突にアイゼンが打撃を変える。 今までの重い一撃から、フェイントも同然の軽い一打。 しかし、予備動作なしで繰り出されたそれは、確かにフブキの身体を捉え、一瞬浮かせる。 そこに。 今度こそ必殺の意思を込めた一撃が打ち込まれた!! 「…!!」 フブキの反応は速い。 撃ち込まれた機械腕の右ストレートに身体を絡み付かせ、そのまま一気に腕を奪いに行く!! ダメージは決して軽くないが、彼女の反応速度は寸での所でその打撃を察知し、身を引いて威力を殺している。 フェイントにかかって居なければ無傷で反撃できただろうが、それでもこの一撃で決めるつもりだったアイゼンの意図は外せた。 ならばこれで詰み。 身体全部を使ってチーグルの右肘に加重をかける。 「……このっ!!」 アイゼンが左拳でわき腹を狙うが、それより早く、フブキの膝がチーグルの肘をへし折った。 「……っ!!」 ダメージに怯んだ一撃ではフブキを吹き飛ばすのが関の山。 致命打には程遠く。 しかし、アイゼンは迷わず追撃を掛ける。 「……行け、アイゼンッ!!」 着地の硬直で避けられないフブキに、アイゼンは片腕を失ったチーグルとザバーカをパージ。 その勢いを加速に利用し渾身の右ストレートを放つ。 「……これで―――」 それが当たる直前。 フブキが消えた。 「―――!?」 知覚が追いつかない。 拳をかわしたフブキが、姿勢を崩したアイゼンに密着するように両手を重ね。 「―――破」 発勁。 横合いから放たれた衝撃に、自分の受けた技を認識する事も出来ず、アイゼンは吹き飛ばされた。 これが決着。 戦闘開始から15分ジャスト。 敗因は、アクセラレータの時間切れだった。 第36話:伏せられた真実?につづく 鋼の心 ~Eisen Herz~へ戻る フブキ付き黒い翼の発売でようやくウチの(実質)ラスボスが日の目を見ました。 これの発売予告以前からフブキ+黒い翼でイメージしていたので嬉しい事、嬉しい事。 本編の方も、書き溜めてあるのでココから先は更新早めでいけると思います。 宜しければ、後もう少しだけお付き合い下さい。 と言いつつポケモンとかモンハンとか鉄の咆哮とか……。 もうすぐルーンファクトリー3出るし、世界樹Ⅲも発表だぁ!! 来年もきっとゲームが楽しい。 ALCでした~。 -
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概要 ステータス情報 概要 神姫及びイベントの装備を絞り込み、簡単な解説とLV60のステータスをまとめたページです。 ステータス情報 + アーンヴァルMk.2 特徴 アーンヴァルの系譜に相応しいDEX・CHA・クリティカルが特徴。 Mk.1やコマンドと比較してDEX・CHAの値が最も高いのがMk.2の長所。 ささやかでも攻防がそれぞれ優れたレッグ、地走リアなど装備のレパートリーも解りやすい。 武装 部位 レア度 攻 防 ス 体 ブ 展開 CHA CR C抵 回復 跳速 走速 走費 跳費 飛費 防費 近接 射撃 ♦攻 ♦防 状耐 パッシブスキル 備考 ヘッドセンサーユニコーン[A](オリジナル) ヘッド N 0 72 10 357 90 43 76 19 0 0 0 44 0 0 0 0 0 0 0 0 2 全能力アップ 全ステータスがアップする R 0 86 9 539 140 SR 0 90 0 705 187 UR 0 110 7 874 244 ヘッドセンサーユニコーン[B](オリジナル) ヘッド N 0 72 10 357 90 40 73 19 0 0 0 44 0 0 0 0 0 0 0 0 2 近接攻撃追加ダメージアップ コンボの最終ダメージ増加 R 0 86 9 539 140 SR 0 90 0 705 187 UR 0 110 7 874 244 ヘッドセンサーユニコーン[C](オリジナル) ヘッド N 0 72 10 357 90 40 73 19 0 0 0 44 0 0 0 0 0 0 0 0 2 遠距離攻撃追加ダメージアップ コンボの最終ダメージ増加 R 0 86 9 539 140 SR 0 90 0 705 187 UR 0 110 7 874 244 FL016チェストガード ボディ N 0 120 10 922 20 31 20 19 0 0 0 44 0 0 0 0 0 0 0 0 2 体力最大値アップ 体力の最大値を上げる R 0 136 9 1086 18 SR 0 139 8 1240 16 UR 0 162 7 1573 14 FL016ライトガントレット アーム N 0 119 10 619 166 37 33 19 0 0 0 44 0 0 0 0 0 0 0 0 1 攻撃力アップ 攻撃力を上げる R 0 135 9 740 221 SR 0 139 8 912 268 UR 0 165 7 1177 339 FL016ライトガントレットディコ・シールド アーム N 0 149 0 569 146 37 23 19 0 0 0 44 0 0 0 0 0 0 0 0 1 ホーミング性能アップ 射撃時の弾のホーミング性能が上がる R 0 163 0 740 203 SR 0 169 0 912 252 UR 0 195 0 1177 325 LGコレオプテール レッグ N 20 41 221 619 67 30 40 19 0 0 0 44 0 0 0 0 0 0 0 -18 2 ブーストアップ ブースト時の移動スピードアップ R 20 48 244 740 119 SR 20 53 261 912 169 UR 20 65 305 1177 225 LGパピオン レッグ N 0 61 221 619 67 30 40 19 0 0 0 44 0 0 0 0 0 0 0 0 2 ダッシュブースト消費量減少 ダッシュする際のブースト消費を減少する R 0 68 244 740 119 SR 0 73 261 912 169 UR 0 85 305 1177 225 ロントラシューズパーツ レッグ N 0 41 221 619 77 30 40 19 0 0 0 44 0 0 0 0 0 0 0 0 2 スピードアップ 移動する際のスピードアップ R 0 48 245 740 129 SR 0 53 263 912 179 UR 0 65 308 1177 235 RU・コーリペタラス リア N 0 20 60 602 193 30 20 19 0 5 0 149 -10 0 0 0 0 0 0 0 2 ブースト最大値アップ ブーストゲージの最大値を上げる R 0 20 70 905 245 SR 0 20 80 1129 294 UR 0 20 90 1354 362 RU・シンペタラス 飛行リア N 0 0 50 602 243 30 20 19 0 5 0 44 5 0 0 5 0 0 0 0 2 ア グランニューレ飛行ブースト消費量減少 武装がラファールに変形して突撃飛行する際のブースト消費を抑える R 0 0 60 855 290 6 6 SR 0 0 70 1079 334 7 7 UR 0 0 80 1304 397 10 10 ゴールデンウィーク 特徴 最初の金ぴか装備。全体的に性能が強化されている。 攻防共に優れDEXが非常に高い。突いてジェム回収が隙なく行いやすい。 ただし、スキルが貯め辛く低いブースト量と激しい消費で動き辛い。どこかストラーフちっく。 武装 部位 レア度 攻 防 ス 体 ブ 展開 CHA CR C抵 回復 跳速 走速 走費 跳費 飛費 防費 近接 射撃 ♦攻 ♦防 状耐 パッシブスキル 備考 ヘッドセンサーユニコーン[G](オリジナル) ヘッド N 20 102 30 357 70 70 -28 28 11 20 0 44 16 0 0 20 0 0 0 -18 5 クリティカル防御アップ クリティカル攻撃を受けた際のみダメージ増加を抑える R 20 116 27 539 122 18 14 SR 20 120 24 705 171 16 12 UR 20 140 21 874 230 14 10 FL016チェストガード[G] ボディ N 20 150 30 922 0 61 -81 28 0 20 0 44 16 0 0 20 0 0 0 -18 5 防御力アップ 防御力を上げる R 20 166 27 1086 0 18 14 SR 20 169 24 1240 0 16 12 UR 20 192 21 1573 0 14 10 FL016 ライトガントレット[G] アーム N 20 149 28 619 146 68 -68 28 0 20 88 44 16 0 0 20 0 0 0 -18 4 ため威力増加 タメ攻撃の威力を上げる R 20 165 27 740 203 18 14 R 20 169 26 912 252 16 12 R 20 185 25 1177 325 14 10 LGコレオプテール[G] レッグ N 30 81 241 619 67 60 -61 28 0 20 88 44 16 0 0 20 0 0 0 -18 5 ブーストアップ ブースト時の移動スピードアップ R 30 88 262 740 119 18 14 SR 30 93 277 912 169 16 12 UR 30 105 319 1177 225 14 10 RU・シンペタラス[G] 飛行リア N 0 0 80 652 233 60 -80 28 0 20 88 44 21 0 0 20 0 0 0 0 5 防御力アップ 防御力を上げる R 0 0 87 905 280 18 19 SR 0 0 94 1129 322 16 17 UR 0 0 101 1354 387 14 15 + ストラーフMk.2 特徴 ストラーフの系譜に相応しい高い攻撃・防御・ブースト回復。そしてダッシュ消費をもつ。 リアのDEXぐらいしかマイナスが無く全体的にMk.1・サキュバスの中間的性能をしている。 火力のグリーヴァ、防御のローク、リーチ・範囲のクリウーフ、発生・バランスの良い単品とRWが充実している。 武装 部位 レア度 攻 防 ス 体 ブ 展開 CHA CR C抵 回復 跳速 走速 走費 跳費 飛費 防費 近接 射撃 ♦攻 ♦防 状耐 パッシブスキル 備考 FL017アリエーニ ヘッド N 30 102 0 357 70 9 53 0 0 20 0 44 20 0 0 0 0 0 0 -53 0 攻撃力アップ 攻撃を上げる R 30 116 0 539 122 18 18 SR 30 120 0 705 171 16 16 UR 30 140 0 874 230 14 14 FL017スペクトルガード ボディ N 30 150 0 922 0 0 0 46 0 20 0 44 20 0 0 0 0 0 0 -53 0 体力最大値アップ 体力の最大値を上げる R 30 176 0 1086 0 18 18 SR 30 179 0 1240 0 16 16 UR 30 192 0 1573 0 14 14 ジーラヴズルイフ アーム(遠距離防具) N 30 149 0 619 146 7 12 0 0 0 0 44 0 0 0 0 0 -50 0 -53 0 攻撃スピードアップ 攻撃時のスピードが上がる防具用武器「ジーラヴズルイフ」装備時自動装備 R 30 163 0 740 203 SR 30 169 0 912 252 UR 30 195 0 1177 325 "カローヴァ"レッグパーツ レッグ N 40 81 221 619 67 0 20 0 0 20 0 44 20 0 0 0 0 0 0 -70 0 ダッシュブースト消費量減少 ダッシュする際のブースト消費を減少する R 40 88 244 740 119 18 18 SR 40 93 261 912 169 16 16 UR 40 105 305 1177 225 14 14 FL017フットアーマー レッグ N 30 71 241 619 67 0 20 0 0 20 0 44 20 0 0 0 0 0 0 -53 0 ブーストアップ ブースト時の移動スピードアップ R 30 78 262 740 119 18 18 SR 30 83 277 912 169 16 16 UR 30 95 319 1177 225 14 14 ヴィードラシューズパーツ レッグ N 30 71 241 619 67 0 20 0 0 20 0 44 20 0 0 0 0 0 0 -53 0 スピードアップ 移動する際のスピードアップ R 30 78 262 740 119 18 18 SR 30 83 277 912 169 16 16 UR 30 95 319 1177 225 14 14 FL017リアユニット 飛行リア N 30 30 80 602 193 0 0 0 0 20 0 44 25 0 0 5 0 0 0 -53 0 ア ジャーヴァル・クルイク防御力アップ 武装がウラガーンに変形して突撃防御力を上げる R 30 30 87 855 245 18 23 6 SR 30 30 94 1079 294 16 21 7 UR 30 30 101 1304 362 14 19 10 FL017リアユニット[RW] リア N 30 30 80 602 193 -20 0 0 0 15 0 105 -10 0 0 0 0 0 -44 44 0 ダッシュブースト消費量減少 ダッシュする際のブースト消費を減少する R 30 30 87 855 245 14 SR 30 30 87 1079 294 13 UR 30 30 94 1304 362 12 FL017リアユニット+グリーヴァ[RW] 飛行リア N 50 0 50 602 193 -20 0 0 0 10 0 44 15 0 0 5 0 0 -44 44 0 ア ジャーヴァル・クルイク防御力アップ 武装がウラガーンに変形して突撃防御力を上げる R 50 0 60 855 245 9 14 6 SR 50 0 70 1079 294 8 13 7 UR 50 0 80 1304 362 7 12 10 FL017リアユニット+クリウーフ[RW] 飛行リア N 20 0 80 602 193 -20 0 0 0 10 0 44 15 0 0 5 0 0 -44 44 0 ア ジャーヴァル・クルイク防御力アップ 武装がウラガーンに変形して突撃防御力を上げる R 20 0 87 855 245 9 14 6 SR 20 0 94 1079 294 8 13 7 UR 20 0 101 1304 362 7 12 10 FL017リアユニット+ローク[RW] 飛行リア N 0 50 80 602 193 -20 0 0 0 10 0 44 15 0 0 5 0 0 -44 44 0 ア ジャーヴァル・クルイク防御力アップ 武装がウラガーンに変形して突撃防御力を上げる R 0 50 87 855 245 9 14 6 SR 0 50 94 1079 294 8 13 7 UR 0 50 101 1304 362 7 12 10 ゴールデンウィーク 特徴 相方の金ぴかと対象的な性能に調整されている。 オリジナルとはLPとブースト量が良くなったが、長所たる攻防が大きく下がってしまった。 ダッシュの代わりに防御・ジャンプが悪化。一応ダッシュの低スタミナは無くなっている。 武装 部位 レア度 攻 防 ス 体 ブ 展開 CHA CR C抵 回復 跳速 走速 走費 跳費 飛費 防費 近接 射撃 ♦攻 ♦防 状耐 パッシブスキル 備考 FL017アリエーニ[G] ヘッド N 0 72 10 407 110 70 -28 19 0 0 0 44 0 5 0 20 0 0 0 0 5 射程増加 射程距離が伸びる R 0 86 9 589 157 SR 0 90 8 755 201 UR 0 110 7 924 255 FL017スペクトルガード[G] ボディ N 0 120 10 972 40 61 -81 19 0 0 88 44 0 5 0 20 0 0 0 0 5 追加ダメージ軽減 敵からの最終ダメージを軽減する R 0 136 9 1136 35 SR 0 139 8 1290 30 UR 0 162 7 1623 25 ジーラヴズルイフ[G] アーム(遠距離防具) N 0 119 10 669 186 -33 -169 19 0 0 88 44 0 5 0 20 0 0 44 -44 4 攻撃スピードアップ 攻撃時のスピードが上がる防具用武器「ジーラヴズルイフ[G]」装備時自動装備 R 0 135 9 790 238 SR 0 139 8 962 282 UR 0 165 7 1227 350 "カローヴァ"レッグパーツ[G] レッグ N 20 41 221 669 107 60 -61 19 0 0 88 44 0 5 0 20 0 0 0 -18 5 スピードアップ 移動する際のスピードアップ R 20 48 246 790 159 SR 20 53 261 962 209 UR 20 65 305 1227 265 FL017リアユニット+グリーヴァ[G][RW] 飛行リア N 0 0 60 652 233 40 -80 19 0 5 88 44 0 5 0 20 0 0 -88 88 5 ダッシュブースト消費量減少 ダッシュする際のブースト消費を減少する R 0 0 69 905 230 6 SR 0 0 78 1129 324 7 UR 0 0 87 1354 387 10 + 紗羅檀 特徴 ボディは全て地走リアと一体型。DEX・CHAが良い。 ほとんどの装備に攻撃が少量付いているがクリティカルがマイナスなので素の個体値や武器に気を付けよう。 一部高火力な装備にはジェム攻防にしわ寄せがきている為ジェム量には用心しておこう。 武装 部位 レア度 攻 防 ス 体 ブ 展開 CHA CR C抵 回復 跳速 走速 走費 跳費 飛費 防費 近接 射撃 ♦攻 ♦防 状耐 パッシブスキル 備考 アヴァントスーパーツィーター[A] ヘッド N 0 82 10 357 90 30 60 -21 0 0 0 44 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ため時間減少 ため時間を減少する R 9 SR 8 UR 7 アヴァントスーパーツィーター[A]・オリジナル ヘッド N 0 82 10 357 90 30 60 -21 0 0 0 44 0 0 0 0 0 0 0 0 18 ため時間減少 ため時間を減少する R 9 SR 8 UR 7 アヴァントスーパーツィーター[B] ヘッド N 15 72 0 357 100 33 66 -21 0 0 0 44 0 0 0 0 0 0 -27 -26 0 全能力アップ 全ステータスがアップする R 20 SR 25 -44 -44 UR 30 アヴァントスーパーツィーター[B]・オリジナル ヘッド N 15 72 0 357 100 33 66 -21 0 0 0 44 0 0 0 0 0 0 -27 -26 18 全能力アップ 全ステータスがアップする R 20 SR 25 -44 -44 UR 30 ローズチェスト+fホールドドレス[A] ボディ(リア) N 10 127 0 942 20 22 22 -34 0 5 0 44 -10 0 0 0 0 0 0 0 18 追加ダメージ軽減 敵からの追加ダメージを軽減するリア一体型 R 9 18 SR 8 16 UR 7 14 ローズチェスト+fホールドドレス[A] リア N 10 7 50 622 213 132 全能力アップ 全ステータスがアップするボディパーツ「ローズチェスト+fホールドドレス[A]」装備時自動装備 R 9 8 60 SR 8 9 70 UR 7 10 80 ローズチェスト+fホールドドレス[A]+ワルハラ+ユグドラシル[A] ボディ(リア) N 10 127 0 932 20 20 40 -34 0 5 0 44 -10 0 0 0 0 0 0 0 18 体力最大値アップ 体力の最大値を上げるリア一体型 R 9 18 SR 8 16 UR 7 14 ローズチェスト+fホールドドレス[A]+ワルハラ+ユグドラシル[A] リア N 10 7 50 612 213 132 ブーストアップ ブースト時の移動スピードアップボディパーツ「ローズチェスト+fホールドドレス[A]+ワルハラ+ユグドラシル[A]」装備時自動装備 R 9 8 60 SR 8 9 70 UR 7 10 80 ローズチェスト+fホールドドレス[A]+ワルハラ+ユグドラシル[B] ボディ(リア) N 20 127 0 932 20 20 20 -34 0 5 0 44 -10 0 0 0 0 0 0 0 0 攻撃力アップ 攻撃力を上げるリア一体型 R 18 18 SR 16 16 UR 14 14 ローズチェスト+fホールドドレス[A]+ワルハラ+ユグドラシル[B] リア N 20 7 50 612 213 132 ダッシュブースト消費量減少 ダッシュする際のブースト消費を減少させるボディパーツ「ローズチェスト+fホールドドレス[A]+ワルハラ+ユグドラシル[B]」装備時自動装備 R 18 8 60 SR 16 9 70 UR 14 10 80 ローズチェスト+fホールドドレス[B] ボディ(リア) N 7 130 0 936 14 14 14 -34 0 5 0 44 -10 0 0 0 0 0 0 0 0 ダッシュブースト消費量減少 ダッシュする際のブースト消費を減少させるリア一体型 R 8 16 SR 9 18 88 UR 10 20 ローズチェスト+fホールドドレス[B] リア N 7 10 50 616 207 132 ジャンプスピードアップ ジャンプするスピードを上げるボディパーツ「ローズチェスト+fホールドドレス[B]」装備時自動装備 R 8 9 60 SR 9 8 70 UR 10 7 80 ローズチェスト+fホールドドレス[B]+ウーファーホーン[A] ボディ(リア) N 7 130 0 929 20 14 40 -34 0 5 0 44 -10 0 0 0 0 0 0 0 0 防御力アップ 防御力を上げるリア一体型 R 8 18 SR 9 16 UR 10 14 ローズチェスト+fホールドドレス[B]+ウーファーホーン[A] リア N 7 10 50 609 213 132 防御力アップ 防御力を上げるボディパーツ「ローズチェスト+fホールドドレス[B]+ウーファーホーン[A]」装備時自動装備 R 9 60 SR 8 70 UR 10 80 ローズチェスト+fホールドドレス[B]+ウーファーホーン[B] ボディ(リア) N 14 130 0 936 14 14 34 -34 0 5 0 44 -10 0 0 0 0 0 -4 0 0 ジェムの出す量軽減 敵に攻撃された際のジェムの出す量を少なくするリア一体型 R 10 10 -8 SR 9 9 -13 UR 8 8 -18 ローズチェスト+fホールドドレス[B]+ウーファーホーン[B] リア N 14 10 50 616 207 132 体力最大値アップ 体力の最大値を上げるボディパーツ「ローズチェスト+fホールドドレス[B]+ウーファーホーン[B]」装備時自動装備 R 10 60 SR 9 70 UR 8 80 ブリコシャスシーパル アーム N 0 129 10 619 166 27 23 -21 0 0 0 44 0 0 0 0 0 0 0 0 0 クリティカル発生アップ クリティカルが出る確率が上がる R 9 SR 8 UR = 7 ブリコシャスシーパル+グラニヴァリウス アーム N 15 119 0 619 166 -23 23 -21 0 0 0 44 0 0 0 0 0 0 -27 -26 0 ため威力増加 ため攻撃の威力を上げる R 20 -36 -35 SR 25 -44 -44 UR 30 -53 -53 ブリコシャスシーパル+グラニヴァリウス アーム(回復・補助) N 15 119 0 619 166 78 67 -21 0 50 0 44 0 0 0 0 0 0 -27 -26 0 ため威力増加 ため攻撃の威力を上げる回復・補助「リジル[B]」装備時自動装備 R 20 -36 -35 SR 25 -44 -44 UR 30 -53 -53 アースクェイカー レッグ N 10 51 221 619 87 7 40 -21 0 0 0 44 0 0 0 0 0 0 44 0 0 スピードアップ 移動する時のスピードアップ R SR UR アースクェイカー+ガーターブレード レッグ N 10 41 221 639 67 7 27 -21 0 0 0 44 0 0 0 0 0 0 0 -9 0 ブーストアップ ブースト時の移動スピードアップ R 9 SR 8 UR 7 アースクェイカー+ガーターブレード+ノートウィング レッグ N 20 41 221 619 67 7 27 -21 0 0 0 44 0 0 0 0 0 0 0 -44 0 攻撃スピードアップ 攻撃時のスピードが上がる R 18 SR 16 UR 14 アースクェイカー+スレイプニティ レッグ N 15 41 211 619 97 0 20 -21 0 0 0 44 0 0 0 0 0 0 -27 -26 0 ア スピリトーゾブースト最大値アップ 美しい音楽を奏で周囲に攻撃ブーストゲージの最大値を上げる R 20 -36 -35 SR 25 -44 -44 UR 30 -53 -53 + ベイビーラズ 特徴 3通りのヘッドが特徴的。飛行消費が悪くややCHA寄り。 ヘッドは攻撃か防御かを取る事になる。B2種は地走リア一体なので構成に注意。遠近耐性も同様。 共通してジェム攻防は結構な悪さなので耐性を生かして戦おう。 武装 部位 レア度 攻 防 ス 体 ブ 展開 CHA CR C抵 回復 跳速 走速 走費 跳費 飛費 防費 近接 射撃 ♦攻 ♦防 状耐 パッシブスキル 備考 PFエクスプローダ[A] ヘッド N 30 72 0 357 85 9 53 14 0 0 0 44 0 0 10 0 30 0 -88 -88 18 遠距離攻撃追加ダメージアップ コンボの最終ダメージ増加 R 25 40 SR 20 50 UR 15 60 PFエクスプローダ[A]・オリジナル ヘッド N 0 102 0 387 70 9 53 0 11 0 0 44 0 0 10 0 30 0 -88 -88 18 遠距離攻撃追加ダメージアップ コンボの追加ダメージ増加 R 40 SR 50 UR 60 PFエクスプローダ[B] ヘッド(リア) N 5 97 0 357 70 61 85 23 11 0 0 44 5 0 10 0 50 30 -88 -132 18 全能力アップ 全ステータスがアップするリア一体型 R 40 SR 50 UR 60 ザ・リスン+ドラム リア N 40 0 50 602 193 149 追加ダメージ軽減 敵からの追加ダメージを軽減するヘッド「PFエクスプローダ[B]」装備時自動装備 R 35 0 60 855 245 SR 30 0 70 979 294 UR 25 0 80 1304 362 PFエクスプローダ・クラシック[A] ヘッド N 20 72 0 372 70 9 53 14 0 0 0 44 0 0 10 0 30 0 -88 -88 0 近接攻撃追加ダメージアップ コンボの最終ダメージ増加 R 15 40 SR 10 90 730 171 50 UR 5 60 PFエクスプローダ・クラシック[A]・オリジナル ヘッド N 15 82 0 357 70 9 53 14 0 0 0 44 0 0 10 0 30 0 -88 -88 0 近接攻撃追加ダメージアップ コンボの追加ダメージ増加 R 20 40 SR 25 50 UR 30 60 PFエクスプローダ・クラシック[B] ヘッド(リア) N 5 97 0 357 70 41 105 0 41 0 0 44 5 0 10 0 0 80 -44 -88 18 全能力アップ 全ステータスがアップするリア一体型 R 90 SR 100 UR 110 ザ・リスン+ドラム リア N 0 50 50 602 193 149 防御力アップ 防御力を上げる ヘッド「PFエクスプローダ・クラシック[B]」装備時自動装備 R 45 60 855 245 SR 40 70 979 294 UR 35 80 ハイ フィジークホーン[A] ヘッド N 30 72 0 372 70 9 53 14 0 0 0 44 0 0 10 0 30 0 -88 -88 0 防御力アップ 防御力を上げる R 25 40 SR 20 50 UR 15 60 ハイ フィジークホーン[A]・オリジナル ヘッド N 15 102 0 357 70 9 53 14 0 0 0 44 0 0 10 0 30 0 -88 -88 0 防御力アップ 防御力を上げる R 20 40 SR 25 50 UR 30 60 ハイ フィジークホーン[B] ヘッド N 0 97 0 357 70 40 83 0 0 0 0 44 0 0 10 0 0 30 -88 -88 0 攻撃力アップ 攻撃力を上げる R 40 SR 50 UR 60 ロリィタチェスト ボディ N 0 120 0 922 0 21 20 14 0 0 0 44 0 0 10 0 0 0 -88 -88 0 追加ダメージ軽減 敵からの追加ダメージを軽減する R SR UR スタッズカフ アーム N 0 119 0 639 151 7 12 14 0 0 0 44 0 0 10 0 0 0 -88 -88 0 攻撃スピードアップ 攻撃時のスピードが上がる R SR UR スタッズガーター+Qパニッシュ レッグ N 10 41 231 619 67 30 50 0 0 0 0 44 0 0 15 0 0 0 -88 -88 18 ブースト最大値アップ ブーストゲージの最大値を上げる R 15 241 SR 20 252 UR 25 スタッズガーター+Qパニッシュ+Rインパクト レッグ N 0 41 216 619 117 0 20 0 0 0 0 44 0 0 30 0 0 0 0 26 5 ダッシュブースト消費量減少 ダッシュする際のブースト消費を減少させる R SR UR ザ・リスン+ドラム リア N 15 0 50 617 243 10 10 0 0 0 0 132 5 0 0 0 0 0 0 -18 18 ア ブラストビートジャンプスピードアップ ロックな音楽で周囲に攻撃!ジャンプするスピードを上げる R 60 870 290 SR 70 88 UR 80 1319 397 バンキッシュクーラー リア N 20 0 50 602 243 10 10 0 0 0 0 149 5 0 0 0 0 0 0 -18 18 追加ダメージ軽減 敵からの追加ダメージを軽減する R 60 855 290 SR 70 979 334 UR 80 + ガブリーヌ 特徴 種類が少ない為か、ヘッドB・アームは攻撃が、ボディ・レッグは防御が非常に高い。 特徴的な装備にはDEX・CHA等、マイナスが目立つ。ジェム防もそこそこ悪い。 基本的にDEXもCHAも貰えるしこれといったブースト消費もナシ。 武装 部位 レア度 攻 防 ス 体 ブ 展開 CHA CR C抵 回復 跳速 走速 走費 跳費 飛費 防費 近接 射撃 ♦攻 ♦防 状耐 パッシブスキル 備考 バルタザール[A] ヘッド N 20 72 0 357 70 50 53 0 0 0 0 44 0 0 0 0 0 10 0 -35 0 ため時間減少 ため時間を減少する R 20 86 0 539 122 SR 20 90 0 705 171 UR 20 110 0 874 230 バルタザール[B] ヘッド N 40 72 0 357 70 -31 13 0 0 0 0 44 0 0 0 0 0 10 0 -70 9 防御力アップ 防御力を上げる R 40 86 0 539 122 SR 40 90 0 705 171 UR 40 110 0 874 230 プシュケ・プシュケ ボディ N 20 160 0 922 0 11 0 0 0 0 0 44 0 0 0 0 0 10 0 -35 0 ダウン軽減 ダウン時の行動不能時間が短くなる R 20 176 0 1086 0 SR 20 179 0 1240 0 UR 20 202 0 1573 0 カロン・ケイリス アーム(双ライトガン) N 40 119 0 619 146 17 27 0 0 0 0 44 0 0 0 0 0 10 8 -35 0 クリティカル発生アップ クリティカルが出る確率が上がる双ライトガン「カロン・ケイリス」装備時自動装備 R 40 135 0 740 203 SR 40 139 0 912 252 UR 40 165 0 1177 325 カロン・コトルノス レッグ N 0 81 221 619 117 30 20 0 0 0 0 44 0 0 0 0 0 10 0 0 0 スピードアップ 移動する際のスピードアップ R 0 88 244 740 164 SR 0 93 261 912 209 UR 0 105 305 1177 260 エキドナ リア N 0 30 50 632 223 -50 -20 0 0 5 0 132 -10 0 0 0 0 10 0 0 0 ア ヘルクライムダッシュブースト消費量減少 その場で大量の弾を発射して周囲へ攻撃ダッシュする際のブースト消費を減少する R 0 30 60 885 272 SR 0 30 70 1109 318 UR 0 30 80 1334 383 ソプソプ リア N 0 0 80 602 193 20 10 0 0 5 0 149 -10 0 0 0 0 10 0 0 0 ブースト最大値アップ ブーストゲージの最大値を上げる R 0 0 87 855 245 SR 0 0 91 1079 294 UR 0 0 98 1304 362 + 蓮華 特徴 ブースト量が多く、低コストであるほどブースト回復も早い 近接耐性があるが防御力は低いので無理は禁物。一方でジェム防御は高めで横取り被害を抑えられる。 後天爆裂のせいかリアは地走リアとしては一部マスク面がかなり劣悪。採用は慎重に。 武装 部位 レア度 攻 防 ス 体 ブ 展開 CHA CR C抵 回復 跳速 走速 走費 跳費 飛費 防費 近接 射撃 ♦攻 ♦防 状耐 パッシブスキル 備考 六白金星"白面" ヘッド N 0 72 5 357 110 12 56 0 0 20 0 44 0 0 0 0 10 0 0 26 0 全能力アップ 全ステータスがアップする R 0 86 4 539 158 18 SR 0 90 3 705 203 16 UR 0 110 2 874 258 14 七赤金星"鳳衣" ボディ N 0 120 5 922 40 0 0 0 0 30 0 44 0 0 0 0 10 0 0 26 0 よろけ軽減 よろけの行動不能時間が短くなる R 0 136 4 1086 36 27 SR 0 139 3 1240 32 24 UR 0 162 2 1573 28 21 七赤金星"綱手" アーム(格闘打撃) N 0 119 10 619 196 -23 34 23 0 20 0 44 0 0 0 0 60 0 0 -62 0 攻撃スピードアップ 攻撃時のスピードが上がる格闘打撃武器「七赤金星"綱手"」装備時自動装備 R 0 135 9 740 248 18 SR 0 139 8 912 292 16 UR 0 165 7 1177 360 14 七赤金星"具足" レッグ N 0 41 221 619 107 0 20 0 0 20 0 44 0 0 0 0 10 0 0 26 0 スピードアップ 移動する際のスピードアップ R 0 48 244 740 155 18 SR 0 53 261 912 201 16 UR 0 65 305 1177 253 14 九紫火星"金毛九尾" リア N 0 0 70 602 233 -100 -50 0 0 30 0 105 -10 0 0 0 10 0 -97 26 0 ア 後天爆裂防御力アップ 独特な動きと共に繰り出す攻撃防御力を上げる R 0 0 78 855 281 27 -128 SR 0 0 86 1079 326 24 -159 UR 0 0 94 1304 390 21 -233 + ラプティアス 特徴 全体的にこれといったそつがなく、防御寄りの性能をしている。 ブースト回復が付き飛行リアの共通性質以外に消費悪化がない。ただし速度は並。 CHA・DEXがやや悪いが難点はこれぐらいで調整しやすい。 武装 部位 レア度 攻 防 ス 体 ブ 展開 CHA CR C抵 回復 跳速 走速 走費 跳費 飛費 防費 近接 射撃 ♦攻 ♦防 状耐 パッシブスキル 備考 フロンタルシェル ヘッド N 0 92 0 357 70 -11 38 0 11 20 0 44 0 0 0 0 0 0 0 0 0 クリティカル防御アップ クリティカル攻撃を受けた際のみダメージ増加を抑える R 0 106 0 539 122 18 SR 0 110 0 705 171 16 UR 0 130 0 874 230 14 トラックスフレーム ボディ N 0 140 0 1042 0 -11 -15 0 0 20 0 44 0 0 0 0 0 0 0 0 0 体力最大値アップ 体力の最大値を上げる R 0 156 0 1206 0 18 SR 0 159 0 1360 0 16 UR 0 186 0 1693 0 14 コヴァートアーマー アーム N 0 139 0 619 146 -13 -3 0 0 20 0 44 0 0 0 0 0 0 0 0 0 攻撃力アップ 攻撃力を上げる R 0 155 0 740 203 18 SR 0 159 0 912 252 16 UR 0 185 0 1177 325 14 クルーラルギアタロンエッジ レッグ N 0 61 211 639 67 -20 5 0 0 20 440 44 0 0 0 0 0 0 0 0 0 スピードアップ 移動する際のスピードアップ R 0 68 235 760 119 18 352 SR 0 73 253 932 169 16 264 UR 0 85 298 1197 225 14 176 アヴィアフォーム 飛行リア N 0 20 50 622 193 -20 -15 0 0 20 0 44 5 0 0 5 0 0 0 0 0 ブースト最大値アップ ブーストゲージの最大値を上げる R 0 20 60 875 245 18 6 SR 0 20 70 1099 294 16 7 UR 0 20 80 1324 362 14 10 シルバーウィーク 特徴 スキルに変更がないが変わりに攻撃・ブースト量・DEX・ダッシュ速度が上がった。 その代償としてオリジナルの長所たる高めの防御がガタ落ちした。イベ装備でもそう無い数値である。 ブースト消費は極微量悪化。身軽に動け、攻撃力も上げられる品々。 武装 部位 レア度 攻 防 ス 体 ブ 展開 CHA CR C抵 回復 跳速 走速 走費 跳費 飛費 防費 近接 射撃 ♦攻 ♦防 状耐 パッシブスキル 備考 フロンタルシェル[S] ヘッド N 20 52 0 357 90 30 38 0 11 20 0 52 1 1 0 0 0 0 0 0 0 クリティカル防御アップ クリティカルダメージを軽減する R 18 SR 16 UR 14 トラックスフレーム[S] ボディ N 20 100 0 1042 20 21 -15 0 0 20 0 52 1 1 0 0 0 0 0 0 0 体力最大値アップ 体力の最大値を上げる R 18 SR 16 UR 14 コヴァートアーマー[S] アーム N 20 99 0 619 166 27 -3 0 0 20 0 52 1 1 0 0 0 0 0 0 0 攻撃力アップ 攻撃力を上げる R 18 SR 16 UR 14 クルーラルギア[S]+タロンエッジ[S] レッグ N 20 21 211 639 87 20 5 0 0 20 440 52 1 1 0 0 0 0 0 0 0 スピードアップ 移動する時のスピードアップ R 18 352 SR 16 264 UR 14 176 アヴィアフォーム[S] 飛行リア N 20 -20 50 622 213 20 -15 0 0 20 0 52 6 1 0 0 0 0 0 0 0 ブースト最大値アップ ブーストゲージの最大値を上げる R 60 18 SR 70 16 UR 80 14 + アーティル 特徴 どの部位もそこそこ高い攻防を備え、バランスが良い。 DEX・CHAはほんのりある程度。マイナス要素といったらジェム防ぐらいなもの。 RWは高火力で空中の敵に当てやすいが、近距離に陣取られると手も足も出辛いので距離に注意。 武装 部位 レア度 攻 防 ス 体 ブ 展開 CHA CR C抵 回復 跳速 走速 走費 跳費 飛費 防費 近接 射撃 ♦攻 ♦防 状耐 パッシブスキル 備考 フロンタルラウンダー ヘッド N 20 92 5 357 70 12 56 0 0 0 0 44 0 0 0 0 0 0 0 -18 0 全能力アップ 全ステータスがアップする R 20 106 4 539 122 SR 20 110 0 605 171 UR 20 130 2 874 230 ペクトラルシェル ボディ N 20 140 5 922 0 0 0 0 0 0 0 44 0 0 0 0 0 0 0 -18 0 ダウン軽減 ダウン時の行動不能時間が短くなる R 20 156 4 1086 0 SR 20 159 3 1340 0 UR 20 182 2 1573 0 スタンドオフシールドファランクスエッジ レッグ N 20 61 221 619 67 0 20 0 0 0 0 44 0 0 0 0 0 0 0 -18 0 ブーストアップ ブースト時の移動スピードアップ R 20 68 244 740 119 SR 20 73 261 912 169 UR 20 85 305 1177 225 バリスティックブレイズ リア N 30 0 50 602 193 10 10 0 0 5 0 132 -10 0 0 0 0 0 0 -26 0 ア スーパーツインカノンブースト最大値アップ リアから砲撃を繰り出すブーストゲージの最大値を上げる R 30 0 60 855 245 SR 30 0 70 1079 294 UR 30 0 80 1304 362 バリスティックブレイズ[RW] リア N 0 30 50 602 193 -20 0 0 0 5 0 105 -10 0 0 0 0 0 -176 88 0 ア スーパーツインカノン防御力アップ リアから砲撃を繰り出す防御力を上げる R 0 30 60 855 245 -194 SR 0 30 70 1079 294 -212 UR 0 30 80 1304 362 -228 バリスティックブレイズ・オリジナル リア N 20 20 60 602 193 10 10 0 0 5 0 149 -10 0 0 0 0 0 0 -18 0 ダッシュブースト消費量減少 ダッシュする際のブースト消費を減少する R 20 20 69 855 245 SR 20 20 78 1079 294 UR 20 20 87 1304 362 シルバーウィーク 特徴 オリジナルには無かったアーム装備がボディとセットで追加された。攻防は据え置きでDEX・CHAが良くなった。 腕・脚・リアはダッシュ速度がかなり高く、レッグはダッシュ消費がグンと良くなる。 しかし、ブースト量が大きく減少。Nはバトルスキン以下の数値と短距離走の如し。残量に要注意。 武装 部位 レア度 攻 防 ス 体 ブ 展開 CHA CR C抵 回復 跳速 走速 走費 跳費 飛費 防費 近接 射撃 ♦攻 ♦防 状耐 パッシブスキル 備考 フロンタルラウンダー[S] ヘッド N 20 92 5 357 20 33 76 0 0 0 0 44 0 0 0 0 0 0 -18 -18 0 全能力アップ 全ステータスがアップする R 4 SR 3 UR 2 ペクトラルシェル[S] ボディ(アーム) N 20 140 5 922 -50 47 53 0 0 0 0 44 0 0 0 0 0 0 -35 -35 0 ダウン軽減 ダウン時の行動不能時間が短くなるアーム一体型 R 4 SR 3 UR 2 ペクトラルシェル[S] アーム N 20 139 10 619 96 149 射程増加 射程距離が伸びるボディパーツ「ペクトラルシェル[S]」装備時自動装備 R 9 SR 8 UR 7 スタンドオフシールド[S]+ファランクスエッジ[S] レッグ N 20 61 221 619 17 20 40 0 0 5 0 149 -15 0 0 0 0 0 -18 -18 0 ブーストアップ ブースト時の移動スピードアップ R SR UR バリスティックブレイズ[S][RW] リア N 30 20 50 602 143 20 20 0 0 5 0 132 -10 0 15 15 0 0 -27 -26 0 防御力アップ 防御力を上げる R 60 SR 70 UR 80
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「…見たトコバッテリー切れだな。一応ちまちま充電した形跡はあるが、満充電まではしてないね。おおかた古い型式のクレイドル使ってたんだろうさ。」 ホビーショップ『165-DIVISION』。 中央線沿線でありながら、イマイチ開発が行き届いていない某駅の南口の古いビルの地下にその店を構える、武装神姫中心のダーク系ショップだ。 大して広くも無い店の中は壁から床から真っ黒に塗られ、時々返り血を模したものか真っ赤な塗料をブチ撒けてある。 商品にしても、これまた隅から隅まで店オリジナルと思しきオノだ鉈だチェーンソーだスパイク付き首輪だ(しかも全てご丁寧に返り血ペイント付き)と、アングラ系アクセサリーで満載。 それも全てが神姫向けだというのだから呆れるというか徹底しているというか。 ……まぁよく見れば正規部品も半々ぐらい置いてあるので、一般客も考慮はしてるんだろうが。 これで実は公式公認店舗なんだという。 入り口には蜘蛛の巣やらドクロやらのステッカーに混じって、公式小売店舗を示すラベルが燦然と浮いていた。 なんでも秋葉原の専門店や、その筋じゃ有名なコギトだかエルゴだかいうホビーショップに比べれば規模は小さいものの、そこそこのバトルスペースまで確保しているってんだから驚きだ。 …一体どこにそんな金があったのやら… そして目の前では、カウンター越しにオーナー兼店主である高校時代の友人がこっちをジト目で睨んでいた。 片目に刀傷みたいな珍妙なメイク。服のあらゆる所にチェーンだのリベットだのじゃらじゃらつけたその姿は一種異様で、当時の真面目そうな雰囲気はカケラも残っちゃいなかったが。 「…で、慎。十年ぶりの再会だっつのに、挨拶もそこそこに「神姫直せ」てのはいくらなんでも酷くない?しかも営業時間外だぜ?」 「……あぁ。悪かった。スマンな縁遠。」 俺のあんまりといえばあんまりな返しに、友人…縁遠は溜息をついて苦笑した。 「まぁキミらしいっちゃらしいけどさ。とりあえずあの子だったら大丈夫だよ。中途半端な充電繰り返したせいで電池ヘタってただけだと思うから。」 当時から変わらずこっち方面の腕は確かなようだ。見た目はどうあれ、専門ショップを開いているのは伊達じゃないらしい。 「あとは…ホコリとかで結構汚れていたからクリーニングしてあげて、新しい電池に換えてきちんと充電してあげれば問題はないよ。…それで、こっから本題なんだけどさ。」 来た。握った手に嫌な汗を感じる。 「あの子はキミの神姫じゃないな?どこで拾った?」 縁遠はまっすぐにこっちを見た。 そこだけは昔と変わらない、澄んだ目をしていた。 「…実はな」 ここで俺は、サムライに逢ってからの事を包み隠さず話した。 そして、一つの頼み事も。 「……そりゃ本気で言ってんの?」 「冗談で言えるかこんなこと。実際、お前くらいしか頼れないんだよ。」 しばし睨み合い。 最初に目線を外したのは縁遠だった。 「わぁかったよ頑固モノ。できる範囲でやってやるさ。」 「……済まない。」 「でも、僕ができる事は調べるだけだ。そっから先は関与しない。いいね?」 「ああ。」 …と、一息ついたら腹が鳴った。 そういや晩飯食ってなかったなぁ… 「飯も食わずに来たのか。」 「うっせーよ笑うな。」 「まぁちょっと待ってな…ドリュー、ステーシー、お茶ー」 縁遠が呼ぶと、カウンターの奥の方からかたかたと…紅茶とスコーンを持った神姫が二体出てきた。 片っぽは浩子サンのモモコと同じゾンビ型。 もう片っぽは、ゾンビ型と同時に発売されたという処刑人型だ。 ゾンビ型同様ビジュアル面での問題があり、全くと言っていいほど出回らなかったという。 …こうもちょくちょく見かけるんじゃ、レアリティもクソもないんだがな。 店の雰囲気にやたらマッチした二体は、ゾンビ型の『ステーシー』は縁遠へ。処刑人型の『ドリュー』は俺の方へと背中につけた大きな腕で、器用にお茶の準備をした。 店の雰囲気にまるで合わない、上品なティーカップの中身を一口すする。美味い。 一応礼を言うとドリューは照れたのか、頭につけたホッケーマスクを目深に被って、ギギギだかゲゲゲだか金属を擦り合わせたみたいな音を立てた。 ……やっぱり笑ってんだろうかコレは。 「どうだ、可愛いだろ?」 カカカカカと笑うステーシーを前に、心底得意げに言う縁遠。 …すまん。やっぱ俺にはよく解らん。 その後、サムライの処置が一通り終わる頃には終電も過ぎ。 おまけに「遅ればせながら開店祝いだー!」とか喚く縁遠にしょっ引かれて、朝まで飲むハメになる。 まぁ久々に会ったことには違いないので、なんだかんだで日が昇るまで飲んで語り明かした。 翌朝。調べがついたら連絡するというので、俺はサムライと充電用クレイドルを持ち家へ帰った。 …ちなみに言うまでも無く、補修代及びクレイドル代はしっかり取られたが。商売人め。 --- 「……ん?」 「お、起きたか。どっか痛いとことか動ないとこむぐゃ」 問答無用で蹴られた。 「いきなり何しやが…!」 「なんで助けた。」 硬い口調だった。……まぁ当然か。 「今までだってアタシ一人でやってきたんだ。いつでも野たれ死ぬ覚悟くらいはあった!手前ぇなんぞにお情けもらう謂れは…!」 「だったら俺の前で倒れんじゃねぇよ。」 今度はサムライが黙った。 「…俺はな。お前さんがどこの誰かは知らんし、どこで野たれ死のうが知ったこっちゃねぇさ。」 「………」 「でもな。助けられんのが嫌なら俺の見てる前で倒れんな。目の前で死なれたりしちゃ寝覚めが悪ぃっつーか、飯がマズくなるんだよ。」 「………」 お互い黙り込む。沈黙が痛い。 「……ンだよ。なんか言えよ。」 「偽善者。」 「否定はしねぇ。」 「何様だってんだ。」 「俺様だ。文句あるか。」 「馬鹿だろ手前ぇ。」 「男は大体、馬鹿なモンだ。」 「青瓢箪。」 「職業病だ。」 「唐変木。」 「それがどうした。」 「甲斐性なし。」 「…関係ねぇだろ。」 「種無しカボチャ。」 「ぶっ壊すぞガラクタ!」 また沈黙。 そして、サムライは堪え切れずに吹き出しやがった。 「………くっせぇ台詞。」 「…………うっせ。笑うな。」 何故か笑うサムライに、耳まで真っ赤になった俺がいた。 ……多分これが一生の不覚ってやつなんだろうか。 エピローグへ
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「ふふん!これ迄はゆらぎで勝ち上がって来れたようだが。新人の快進撃もここまでだ!我が名『兎に角』の真意を見せてくれる!」 余り格好良くない異名を吐きつつ、巨大なランスを握るヴァッフェバニー。背に据え付けられたスラスターが火を噴く 「黒死武槍!!」 えっ!?何それ技名!? 全身を漆黒の槍に変え、突っ込んで来る。速い!だが・・・ 「おおおおおおおぉぉぉぉォォォ!!」 真正面から私も突っかける。太刀は、肩の高さで、地面に対して水平に いける筈だ。相手にあれだけの速度と突進力があれば、逆に刃筋さえブレなければ鉄板でも何でも切断出来る!! 金属質の摩擦音。綺麗に相い抜けをかます私と「兎に角」 一瞬の静止 「ぐふっ・・・!?」 膝を突く私。右の脇腹が恐ろしい程に抉れている だが、「兎に角」は鎧ごと両断され、ジャッジマシンが「勝者、華墨」の断を下す材料としては、充分に過ぎた 第捌幕 「FOLLOWER」 「よっしゃ!ばっちりだ!!」 華墨の勝利が画面に表示された瞬間に、俺も跳ね上がった 運動能力はあるが、太刀裁きがもう一つ雑だった華墨に、地味~な稽古を重ねさせる事3日間 華墨は、日本刀の本質「引き切る」斬り術をある意味でモノにしていた 曰く、日本刀は引き手が弱ければ切れ味が無い・・・というあれだ 重さで振り回せない以上は、「引き」の余地を残して刀身を操作せねばならず、結果として日本刀のリーチは、外見より遥かに短いものとなる それならもういっその事、華墨自身のダッシュ力を馬に見立てて、相手とすれ違う動きで「引き」の動作をやってしまえ・・・というのが俺の下した結論だった 戦術を自分で考えることが出来ないならば、故人からパクる・・・正直余り格好良くないが、これはこれで一定の戦果を挙げたのでよしとしよう (例によって一発芸じみてる感は否めねーがな) ただ、これで少なくとも、単純に速さに任せて突破戦を仕掛けてくる奴はもう、ある程度怖くなくなった。今迄の華墨なら、「自分より速い」奴相手には手も足も出なかっただろうから、この「ふるい」を持てた意味は大きい アクセスポッドが開く 「お疲れさん。結構巧くいったじゃねーか」 ふぅ、と息をついて首を振る華墨・・・お前は犬か 「あぁ。だが相手の単純さに救われたのも事実だ。結局『例のアレ』も実戦テスト出来なかったからな。大成功、では無いと思う」 何時に無く謙虚だな。悪いもんでも喰った(?)か? 「今さりげなく非道い事を考えていなかったか?マスター」 「・・・っ!時間が少し有るな、折角だから他の所も見に行こうぜ」 「誤魔化したな・・・」 そう 俺達は今、「槙縞ランキングチャンピオンカップ争奪戦」・・・の第一予選に来ている 予選といってもまぁ実際の所は、ランカーでは無い地元神姫や、二桁ランカーだけが一同に介する、ただのイベント臭も多分に含んだものな訳だが 本気で争奪戦に参加しようとしている者達にとって見れば、結構な戦場であったりする 「クイントス」を含む上位9名のランカーは、いずれも公式セカンドでも通用(或いは現役のセカンドランカー)するような連中であり、かつてはそれらも一緒くたになってこの「争奪戦」は行なわれていたらしい が、ここ二、三年の武装神姫ブームによって「槙縞ランキング」自体が膨れ上がり、当初8名だったランカーも今や21名、準ランカーとも言えるバトル派マスターが4名、そして飛び入りで参加を希望する愛玩派マスターが多数・・・と、大変な状況になっている 結果、それに合わせて大会を数回に分けてやらなければならなくなった訳である で、この第一予選は、「ナインブレイカー選出予選」等とも言われ、30名以上の中から、一桁ランカーの中の「クイントス」を除く8名と直接当たる8名を選出するのが目的のスイスドロー式トーナメントである 要するに槙縞ランカーというのは、この大会で残した戦績によって、「少なくともこの辺りではコレくらいの強さ」というのが評価されている訳だ 正直な話、「槙縞ランキング」等と言う地元リーグで女王をやるには、「クイントス」は強過ぎるらしく、それでこういう大会形態になっているらしいのだが 「何にせよ、こんな田舎じゃ強力なランカーはそれだけありがたがられるって事か」 悪い気分じゃないのだろうな・・・多分 取敢えず、人だかりが出来ている所があったので、行って見る 何か注目すべき闘いが行なわれているらしい 「『ウインダム』無理を感じたらすぐに降参するんだ。いいね?」 『イエス、マスター』 無表情な「アーンヴァル」は、機械的に応えると、凄まじい速度で空気を爆発させて飛び立った 単純な話、筺体が足りないので、一回戦の後発組なのだろう それにしても物凄え装備だな(注1) 標準装備のアーンヴァルをベースに、「ランディングギアAT3」側面に直に装備された主翼と、膝に装備された盾。手首に直付けされたライトセイバー 本来の胴当ての代わりに、白地にグラスグリーンの塗装が施された「ツガル」の胴当て そして背中には天地逆さまに装備されたツガルのレールガン・・・こちらも胴当てと同様の塗装だ・・・と、その他ごちゃごちゃと推進機器 両手にはそれぞれ「アルヴォLP4」と「カロッテP12」だかいうハンドガンだ 殆ど神姫と言うよりも戦闘機の様なフォルムに見蕩れる事数秒。画面上で相手神姫との空中戦が開始される 相手神姫も負けず劣らずの凄まじい機動戦装備だ。アーンヴァルをベースにギストール(注2)だかなんだかいうMSの大推力スラスターみたいなのに羽を装備したものを背負い、両脚は既に脚と言うよりスラスターの塊だ・・・直線速度ならこちらの方が上だろう 「ギストールもどき」の砲撃と短距離ミサイルが「ウインダム」に迫る。単調だが、結構正確な攻撃だ。空中を高速で動き回る物体に、単発武器でよくもあれだけ集弾させられる・・・! だが、「ウインダム」は翼ごと脚を振り回し、マクロスばり(注3)の空中機動でそれらを全て回避する 「凄えっ!なんであんなもん避けられるんだ!?」 「そりゃ当然だよ。本来彼女はランカー五位の実力者。こんな所に居る方がおかしいんだから」 何か聞き覚えのある声で解説が入った気がするが、今は華麗な空中戦に目が奪われて思考が廻らない 「一桁ランカーが何でこんな所に居るんだ?」 「動くよ」 「えっ?」 凄まじい相対速度ですれ違う二体の神姫。だが、次の瞬間、何故か「ギストールもどき」の背面をとっている「ウインダム」 『!?』 「スプリットSっていうマニューバだ・・・でも、回転半径が凄い小さいね。殆ど垂直に曲ってる」 軽い音が二回。「ギストールもどき」が背負っていたタンクの一つが火を噴く。慌てて次々に装備を切り捨てていく だが、もう遅い。 一瞬で密着され、背面からライトセイバー一閃。「ギストールもどき」は両断され、「ウインダム」の勝利が宣言された オーナーブースから出て来たのは、よく言って整った顔立ちの好青年、悪く言って、それ以外に取り立てて個性の感じられない優男で、しきりに「ウインダム」の事を心配している様子だった 「機能は万全です、何も問題はありません。マスター」 無表情のまま事務的に応えるウインダム。単に無表情な神浦琥珀と違って、意識的に感情をカットしているように見える 「甘ちゃん」という言葉がしっくり来る雰囲気のマスター「深町昭」と、「いかにも人形です」といった風情を漂わせているウインダムというのは、なんとも奇妙な組み合わせのように感じた 「あいつがあの物凄い空戦装備を組んだのか・・・?とてもそういうタイプにゃ見えねぇが、凄ぇセンスだぜ」 「違うよ。深町昭はどちらかと言うと毒にも薬にもならない人畜無害な男で、あの装備自体は彼が組んだものじゃない」 「・・・神浦琥珀ッ!?お前いつからそこにっ!?」 「マスター、ずっと前から居る・・・気付かず会話していたのか?」 「ホント失礼な低脳ね。信じらんないわ」 「・・・」 両方の神姫から厳しい突っ込み・・・あぁ俺がアホだったさ 「それより続きが聞きたいのだが?」 「・・・あぁ、何でも『ウインダム』がセカンドで有名なある『公式武装主義者』のファンらしくてね。その装備をコピーしてるんだ。で、今回の装備に変えてから、慣れる迄に負けを重ねちゃって、今10位くらいに落ちちゃってるらしい」 「へっ!ノーマリズナーだかアブノーマリズナーだか知らねーが!ただのコピー野朗じゃねーか。そんなもん今の俺らならマッハで粉砕だぜ。なぁ華墨?」 (自分の事を棚上げしてよく言う・・・) 明らかに呆れ顔の華墨 「・・・その自信がどこから来るのか判らないけど・・・多分彼女達とは本戦位迄進まないと闘えないと思うよ。ブロック違うもの」 「そうそう。大体アンタ達は本戦どころか二次予選にだって進めやしないわ!だって次はアタシ達とやるんだから」 胸を張るエルギール 成程、考えてみりゃ当然か・・・エルギールは中位ランカーなのだ。少なくとも、この会場でこいつらか、「暗黒星」のペアのどちらかと当たる可能性は無いとは言えなかったのだ 「迷いは吹っ切れた様だけど・・・それが只の居直りで無いかどうか、験させて貰うよ?佐鳴武士」 華墨が俺のポケットの端を強く握り締めたのが判った 剣は紅い花の誇り 前へ 次へ 注1.「ウインダム」の装備はMighty Magicの「マイティ」の機動戦闘装備のコピー。彼女は「マイティ」のファンであり、真似をしている・・・ただし、実際の戦闘能力ではマイティにはまだまだ及ばない様だ 注2.「新機動戦記ガンダムW」に登場する「トールギス」の事である。武士は横文字や型式番号を覚えるのが得意ではない 注3.恐らく、「バルキリー」の事を指していると思われる。作品タイトルを憶えずに、主人公の名前で作品を憶えているのと似た感覚。当然武士は、「板野サーカス」という言葉すら知らない
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前へ 神姫とは。 ある世界においては、全稼働型の美少女アクションフィギュアのことである。 神姫とは。 またある世界においては超高性能AIを搭載した、主人に従う心と感情を持つフィギュアロボットのことである。 神姫とは。 古今東西あらゆる属性を取りそろえ、抜群の容姿と戦闘力を兼ね備える完璧超人(?)である。 神姫とは。 主人の好機に槍となり、なにより生活に潤いを与えてくれる存在である。 そして鷹峰家の神姫とは…… 『ハーヤーテー!!』 別に東京の朝空に響き渡ってはいないが、ハヤテは少女の声を聞き即座に自分のベッドから飛び起きた。 鷹峰ハヤテは十五歳。職業は高校生……予定。 予定というのは、今は中学校卒業後の高校への準備期間であり、まだ高校生ではないからである。 「……どうしたの、ナギ」 眠たげな眼をこすりながら、ナギの声のするほうを向く。 すると小さな二つの液晶画面に向かっていた少女が、不機嫌そうな顔でこっちを向いた。 『バトルハウスで100連勝できない!!』 彼は苦笑いをしながら、あぁ、と思った。 「朝からゲームですか」 『何度やっても60くらいで止まってしまうのだ。 ハヤテ、もうマルチバトルでもいいから助けてくれ』 「……そうだね、面白そう」 彼はそう言いながら部屋の扉に手をかけた。 「じゃあ、着替えて顔を洗ってくるよ。 そしたら僕も入ってあげる」 神姫とはいえ、少女のいる部屋で着替えるのは抵抗があったのである。 『……わかった、早く済ませろよ』 心の中で「はい、お嬢様」と言いつつ、ハヤテは廊下で着替えを済ませ、洗面台で顔を洗った。 「ただいま」 樫の木でできた扉を、極普通に開ける。 『遅い!「ハヤテ」なら全力疾走で来るところだぞ!』 「いや、階段もあるしそれはちょっと」 ハヤテは3DSを起動しながら言う。 「……それで、どんな作戦で行こうか」 『雨パでいいだろう』 「え? 僕晴れパなんだけど……」 『えー? そうなのか? じゃあ私に合わせろよ』 「えぇ? でも…… うーん……」 『あー、もういい、私はこれで行くぞ!』 「え、え? じゃあ僕もこれで……」 バトルの明暗を分ける2人のパーティの相談しないまま受付を済ませる2人。 だがそのパーティの中身は…… 「あれ、ナギ普通のパーティで行くの?」 『そういうお前も普通のじゃないか』 「それは、ナギに合わせようかと……」 『私もお前に…… おっと、始まってしまったな。 む、相手は初戦から強いのを繰り出してきたぞ……』 「大丈夫、たたみがえしがあるよ……ほらっ」 『おおっ!』 彼女を防御技で守って見せると、少女は感心の声を上げた。 彼女こそがハヤテの神姫であるナギ。ハヤテのごとく!のヒロインである三千院ナギをモデルとしたれっきとした武装神姫の一人である。 「主を守るのは、執事の務め、だよね」 『うむ、これで安心して積めたぞ!』 「よし、じゃあ攻撃だ!」 『うむ! ……当たった! 凄い! やったぞハヤテ!』 協力により、見事強力な相手を倒した二人はお互いに賞賛しあった。 『やっぱり、ゲームは二人でやると楽しいな』 「寝起きでマルチバトルするとは思わなかったけどね、ところで」 『ん?』 「このハヤテのごとく!のノベライズ版一巻プロローグ風のオープニングの流れはいつまで続くの?」 『そうだな、そろそろやめるか』 というわけで、普通の流れに戻ります。 第1話 「ナギのごとく!」 本日4月6日。 あれからもう十日が経とうとしていた。 もちろんあれとは、ナギが鷹峰家に来たあの日である。 「……はぁ、もう明日は学校かぁ……」 『学校?』 「言ってなかったっけ。 明日は高校の入学式なんだ。 だから、明日から学校」 『なんだ、お前ニートじゃなかったのか』 「……違うよ。 っていうか、生徒手帳見せたよね?」 休暇中ニートのような生活をしていたのは確かであるが。 ナギが鷹峰家に来たことも相まって、二人でゲーム三昧な毎日を送っていたのである。 「そうだ、ナギは僕が学校行ってる間どうするの? ……ナギも学校来る?」 『誰がそんなもの行くか。 家でゲームでもしているさ』 (そう来ると思ってた) 原作でも不登校気味で一日中家で漫画とゲームをしておりスーパーインドアライフを全力で満喫しているようなヒロインである。 (連れてけなんて言われたらどうしようかと思ってたけど、余計な心配だった) 「じゃあ、ナギは家で待機ね」 『……ハヤテもサボったらどうだ。 ゲームの続きをしようじゃないか』 「僕は初日から学校をサボれるほど、ナギみたいに神経が図太くないからね」 『む!あれは別にサボったわけではない! ただちょっとその……たどり着けなかったと言うか……なんて言うか……』 「でも登校中に海に行こうとしたり勝手にはぐれて時間を潰そうとしたり……」 ※ハヤテのごとく!4巻参照。 アニメではそのシーンは削られてました。 『うるさい!とにかく私は学校には行かんからな! 一人で一人用のゲームでも漁っているから安心して学校に行ってくるがいい!』 「あはは、はいはい。 さて……じゃあ」 時計を見ると、もう11時50分。 あと10分もすれば4月7日。入学式の日だ。 ちなみに学校が始まるのは8時40分である。 (通学の時間とか計算して……7時くらいに起きればいいかな。 やっぱり最低でも7時間は寝たいから、そろそろ…… でも、やっぱり初日から遅刻は嫌だし、もう少し早く?) 『ハヤテ?』 「とりあえず、アラームをセット……」 ハヤテはスマホを操作し、アラーム機能の画面を開く。 時間を6時にセットし、音量を最大に、ちゃんと設定されたのを確認し、携帯を閉じた。 「それと、明日持っていくものは…… 上履きと、筆記用具に、財布に、携帯電話(スマホ)に…… あと、ゲーム機も……」 復唱しながらバッグに詰めてゆく。 (こんなものかな) 確認を終え、ハヤテは歯を磨きに行くために立ち上がる。 「じゃあ、僕は歯を磨いて寝るよ。 ナギもクレイドルに戻ったら?」 『あぁ、そうだな。 ハヤテが寝るんじゃ仕方ない、私も寝るさ。 ……でも、電気を切るのは戻ってきてからだぞ、いいな』 「わかってるよ」 ナギは一人で眠れない、という部分も再現されているようで、 こういった細かい再現もファンであるハヤテとしては嬉しいところである。 「ただいま」 『おお、戻ってきたか』 そう言ってナギはクレイドルに座り込む。 『それじゃあ、もう寝るぞ』 「そうだね、それじゃあおやすみ、ナギ」 『うむ、おやすみ』 ハヤテはナギがスリープ状態になったのを確認し、そのままベッドに転がりこむ。 (学校か…… ……確かに二人で一日中ゲームしてたいって気持ちはナギと同じなんだけどな) ハヤテはそう思いながら、眠りについた。 次へ
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「俺とティアナの場合」 第2日目「アイドル登場?」 「さあ~今年もやって来ました。交流戦。」 白いスーツに赤いネクタイ。そしてマイクを手にした司会らしき人物がステージに上がる。 「毎年恒例で行われているにもかかわらず情報公開をしないため知名度は低い、しか~し神姫科へ進級した生徒とパートナーの神姫同士の交流を兼ねて行われているバトルトーナメント。公式リーグ参加者とビギナーを分けているので安心の2トーナメント制。どちらのトーナメントも優勝者には副賞として食堂の無料ランチ券1か月分が贈られます。今年は誰が優勝の栄冠を掴むのか!! それでは早速1回戦開始です!!」 けっこう急ぎ足で喋る司会(見たところ1つ上の、大学1年だろうか?)の宣言でいっせいに第1試合のゴングが鳴る。 そして会場(とは言っても体育館なんだが)のメインスクリーンに次々と試合が入れ替わり立ち代りで表示される。 やっぱりずっと前から神姫と一緒にいたヤツもいるみたいで、公式リーグで慣らされた猛者たちも混じっているようだった。 まあ、そういうメンバーは最初からブロック分けされていて、そのブロックのみ試合の迫力が違っていた。 比率的には3対7ってところか。いちおう進学校に分類されるからしかたないけどビギナーの方が多いんだよなウチの学校は。 とはいう俺もバトルに関してはド素人だった。 ティアナの試合はまだまだなのでふらふらと会場を歩いてみる。 で目に留まったのが公式ランカーになっている神姫たちのバトルだった。やっぱり武装神姫と呼ばれるだけあってその能力はすごいと思う。 さっき見た猫型だって広大なフィールドを準備運動かのように駆け抜け、それなのに息一つ乱さないで敵の天使型にぶつかっていく。 爪の一撃を避けられてもすぐにバックステップを行い、プチマシーンズで牽制していた。 やぱりああいう反応は実戦を戦い抜いてこそなんだろうと思う。 ふとティアナはどういう試合が気になるのか聞いてみた。 「ティアナは気になる試合ってある?」 「うーん…このへんで面白そうなのはないわ。言い方が悪いけど正直TVでファーストランカーの試合見てるからそれに比べたらレベルは低いし。」 「じゃあいっそのこと俺たちと同じビギナーの方行くか?」 「ええ、そうしましょう。」 そうして会場の反対側(いちおうマンモス校なので体育館とはいえ結構広い。)のビギナーの試合を見てみる。 おれが巨大スクリーンに目を取られているとティアナが俺のブレザーのすそを引っ張った。 「翔、あの試合が見たい。」 そうしてティアナが指さしたのは、戦闘駆動そっちのけで歌って踊るサンタ…じゃなくて装備はそれだったけど、本体は犬型。 ん?よく見ると髪形がサンタ型のものと酷似してる。あ、犬型もああするとすごくかわいいな~ 「なに見とれてるの?翔」 いつもより少しだけ声のトーンが暗いティアナ…ハッ、心を見透かされる…これからは気をつけよう。 「ああなんでもない、なんか面白そうだから見てみるか」 「あの"犬型"ばっかり見たらダメだからね。 その場合は私服脱ぐから」 そういってティアナは着ているタートルネックに手をかける仕草をする。 ご存知の通り、花形の素体は布面積が少ない。最低限の部分以外はほとんど素肌(この表現が適切かはわからない)だ。さすがに俺もそんな姿のティアナをそのまま学校につれてくれば教師の注意を受けるだろう。もちろん今脱がれれば俺が怒られる羽目になる。それを想像しただけで寒気がした。 「ああ、わかった。」 「よろしい、なんてね。」 そうしておれはその試合が行われているブースに入る。 するとソコだけが別空間だった。ブース内は明らかに今世紀初頭のアイドルっぽい曲、これどこかで聞いたような… 「あ、あれだ。」 俺より先にティアナが曲名にたどり着いたらしい。 「なんて曲だ?」 「ほら、アレ! この前放送してた、全然敵が動かないガンダムの桃色電波の影武者のヤツ」 …なんでこんなにもややこしい言い回しをするんだ?と思いつつ、俺も曲名にたどりついた。 「あ、ガンダム種のアレね~えっと英語で「感情」ってやつだろ。」 「そうそう、♪エモーシふぐぅ」 あわててティアナの口を塞ぐ俺、たしかこういうSSとかでも歌詞を引用したら"あの"ジャ●●ックに請求されるんだってな、それはなんとしても避けないと中の人に怒られてしまう。 それはいいとして、実際に歌を歌っている犬型はというと…ダンスまで完璧。声も透き通ってる感じ。いい線いってると思う。 いや、ロボット目当てでガンダムを見ていたはずなのにあんなシーンが出てきたからなんか印象に残ってるだけだぞ。 しかも敵の攻撃なんて完全に無視してるし、相手の騎士型は相当怒ってるっぽいな~ 「貴様、ちょこまかと!!」 騎士型は助走をつけて飛び込んでいく。しかし 「♪~~~~~」 踊りつつも、背中のブースターでそれをまさに華麗という形容詞が似合う動きで回避。そのまま歌い続ける。 そして曲もクライマックスに。 「♪♪~~~ ♪~」 そうして最後のフレ―ズに入る。 「いい加減にしろ!!!貴様ぁ!!!!!!!!!!!!」 相手の騎士型は完全にキレてる…あれだけ無視されればああなるわな。で右手にランス、左手に片手剣の突撃形態だ。 そのまま勢いをつけて向かっていく。そしてまずはランスをあの犬型に向かって投げつけた。 「ゲイボルグのまねっこ?」 ティアナ、お願いだからさらっとそいいうオタっぽい知識を披露しないでくれ。 休み中はCSで見放題だったからって1日中アニメ系チャンネル見てたもんな~~って、結局マスターである俺の責任になるのか… ランスは犬型のバックパックのブースターを直撃。さすがにあの速度で飛来する大きなランスは避け切れ中ttらしい、犬型はどんどん高度を下げていく、そして騎士型は剣を握り締めて着地地点に飛び込む。着地より数秒早く犬型の歌は全フレーズを歌いきっていた。着地と同時に振り返って騎士型を見る、犬型は笑っていた。 そして激突。激突の衝撃がステージに生えている草木を吹き飛ばす。その草木が再び地面に降りるとき、立っていたのはあの犬型だった。 右手には1振りのライトセイバー…あれはマイクだったものだろう。 もしくはマイクのふりして使っていただけかもしれない、だがそれは確実に相手の騎士型の油断を誘ったはずだ。 騎士型のマスターがへこんでるのを尻目に、犬型はユニットから出てきて挨拶をする。 「私の名前はニーナ、ニーナです! 私の歌は楽しんでいただけましたか~」 何人かの生徒が拍手を送る、でも彼らの見た目は明らかにオタクだった…まあそれにつられてほかの生徒たちも拍手をしてるので俺も混ざってみる。 「私は神姫アイドルナンバーワンを目指してます、いまはまだ無名ですが…きっと一番になって見せます。なのでもしよかったら次のステージも来てくださいね。chu♪」 これで先ほどのオタどもは確実に堕ちたな…俺でも次も見ようって思ったぐらいだし。 「翔、あの子おもしろいわ。あの子と戦ってみたいな。」 ティアナもあの犬型の子…ニーナが気に入ったらしい。 「じゃあ俺たちもそれなりにがんばらないとな、そろそろ俺たちの試合のあるブースに向かうか。」 「ええ、私の力を見せてあげる」 「おお、せめて1回戦ぐらいは勝ってくれよ。」 「もちろんよ、そのためにパーツを取りに帰ったんでしょう!」 「そうだったな、がんばろう。」 そうしてそのブースから立ち去る俺たち2人を見つめる少女が一人。 「木ノ宮君…」 その視線に俺は気付かないでいた。 続く
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キズナのキセキ ACT1-14「謝ることさえ許されない」 ■ また。 また視界に映るすべてのものが灰色に見える。 わたしの目の前には、大きな鉄の扉。 人間の大人が一人で開けるのも大変そうな、重い扉。 その一番上にランプが赤く光っていて、それだけがわたしの目に色づいて見える。 ランプは文字を表示している。 『手術中』 ……マスターはさっき、この扉の奥へ連れ込まれた。 港の倉庫街での一戦の後。 すぐに救急車が呼ばれた。 大城さんがマスターについて救急車に乗ってくれて、わたしを病院まで一緒に連れて来てくれた。 病院に着いて、お医者様の診察を受け、間をおかずに手術することになった。 当然だった。 救急車の中でうつぶせにされたマスターの、傷ついた背中。そして左手。 わたしが見たって、普通じゃない傷つき方。 救急隊員の人たちが言ってた。 命に関わる、って。 すぐに治療が必要だ、って。 マスターとわたしたちが乗った救急車は、大きな総合病院にやってきた。 到着してすぐ、マスターは準備された手術室に入り、わたしたちは閉め出された。 この分厚い扉の向こう。 マスターが今どんな様子なのか、わたしには知る由もない。 わたしは力なく、そびえ立つ鉄の扉に触れる。 わたしはレッグパーツを装着したままで、左の足首は壊れたまま。 レッグパーツを治してくれる手は……マスターの手は傷ついていて……もしかして、もう治すことはかなわなかも知れない。 「……いや……」 それどころか、この鉄の扉の向こうから、マスターが無事に戻ってこないことだって……あるかも知れない。 だって、命に関わるって、言っていた。 そうしたら、どうなってしまうだろう? わたしはもうマスターの声を聞くことも、あの大好きな笑顔を見ることも出来ないままで。 ただ電池切れの時を待つだけ? それとも誰か他のマスターの神姫になってしまう? あるいはまたお店に戻されてしまう? いずれにしても、もうマスターに会えないのだとしたら。 「……いやです……マスター……」 わたしにとって、マスターは『世界』そのものだった。 マスターがいてくれたから、世界に色が付いた。 マスターがいてくれたから、絆を紡ぐことができた。 マスターがいてくれたから、わたしは……幸せだった。 その幸せを手放さなくてはならない。 不意に、その想像がリアルに胸に迫った。 灰色に染まった視界の影が濃くなったように思える。 心が何かに掴まれて、ぎゅっと握られたように、苦しく、痛い。 マスターがいなくなる。わたしにとって、この上ない恐怖だった。 「いやだあああぁぁ……!」 なぜあのとき、わたしは動かなかったの。 ストラーフの爪を、この身体が裂かれても、止めればよかった。 マグダレーナのミサイルを、脚が砕けても、身を呈して防げばよかった。 そうすれば、マスターが傷つくこともなかったのに! でも、そんな風に思ってももう遅い。マスターは大けがを負い、わたしはこうして不安に泣き叫ぶことしかできないでいる。 ◆ 「なんでこんなことになっちまうんだよ……」 泣き崩れるティアの肩を抱きながら、虎実は悔しげに呟く。 虎実には何も出来なかった。 現場に着いたときには、すべて終わっていたのだ。 虎実が見たのは、遠野がゆっくりと倒れるところだった。 その後、救急車が来るまでの間、半狂乱になったティアを抱きとめていた。 救急車の中で、遠野の胸ポケットにミスティがいることに気付いたのも虎実だった。 ミスティはずっと、電池切れのように眠ったまま動かなかった。ミスティが意識を取り戻したのは、遠野が手術室に入った後のことだ。 虎実は無力感に苛まれる。 ティアもミスティも、一番の友達であり、ライバルだと思っていた。 その友人たちが大ピンチの時に、虎実は何もしてやれなかった。 いま泣き続けるティアの肩を抱いているだけが精一杯。 もう、彼女の涙なんて見たくないというのに。 なんでティアはまた泣かなくてはならないのか。 「なんで、アタシは……こんなに役立たずなんだよ……!」 肝心なときに、いつも、何の役にも立てない。虎実にはそれが泣きたくなるほど悔しかった。 ティアの肩を抱きながら、唇を噛みしめる。 そんな虎実とティアを見て、ミスティもまた無力感に苛まれる。 貴樹の左手のケガは、ミスティに原因がある。 貴樹の胸ポケットにミスティがいなければ、貴樹自身が狙われることもなかったのだ。 親友であるティアにとって、マスターの貴樹がどんなに大切か、どんなに依存しているのか、よく知っている。 だからこそ、自分のせいで貴樹が傷ついたことに、責任を深く感じていた。 しかも、そのケガは、自分のマスターが別の神姫に命じて負わせた……いや、正確には、ミスティを破壊しようと攻撃してきたのだ。 神姫が自らのマスターに命を狙われる。 その事実はあまりにも悲しい。 自らの深い悲しみと重い責任の板挟みになり、ミスティは寄り添うティアと虎実を見ながら立ち尽くす。 「……ナナコ……どうすればいいっていうのよぉ……」 いつも自信たっぷりなミスティの、それは初めて口にした泣き言だった。 ◆ 悲嘆にくれる神姫たちを、大城大介は直視できずにいた。 ティアの泣き声、虎実の呟き、ミスティの嘆き。それらに耳をふさぐこともできず、ただ、手術室前の簡素なソファに腰掛けてうつむき、ただただ、手術が終わるのを待つしかなかった。 あのとき、パトカーを引き連れてきた大城は、予定の時間を大幅に超過していた。 理由は単純で、警察の説得に難儀したのである。 大城は、やんちゃはやめたと嘯いてはいるが、見た目はまったくヤンキーと変わらない。 時間を見計らい、近所の警察署のMMS犯罪担当のところにタレコミに行ったはいいが、逆に裏バトルの主催とのつながりを疑われ、弁明に時間を費やした。 なんとか警察を説得して、パトカーを出してもらったときには、すでに遠野との約束の時間をオーバーしていた。 現地に着くまで、遠野たちが無茶をしていないか心配していた。 心配は的中し、大城の予想を超える事態になっていた。 大急ぎで救急車を呼び、ティアとミスティを回収、遠野について救急車に乗り、病院へ向かう。 茫然自失になっている菜々子も心配ではあったが、そちらは彼女の祖母がいたので、全面的に任せることにした。 彼女たちは警察に連れて行かれたらしい。 病院に着くと、遠野はすぐに救急治療室に運ばれ、そしてすぐさま手術室に移された。 そして今、大城は手術室の前で、まんじりともせずに待っているというわけだった。 あのとき、一体何があったのか。 その場に居合わせた人物たちも神姫たちも、語る状況にない。 だから彼は、自分で見た状況で判断するしかなかった。 大城は大きな疑問を抱いている。 いくらリアルバトルだからといって、遠野が瀕死の重傷を負うなんて、おかしくはないか? バトルロンドは確かに面白くて奥深く、真剣に遊ぶゲームだ。 だが、所詮ゲームなのだ。 なぜそこにマスターの命のやりとりが加わってくるのか。 大城はどうしても納得できない。 (遠野が死んじまったら……俺は菜々子ちゃんを許せないかもしんねぇ……) 最後にはそんなところまで、考えが行き着いてしまう。 大城は暗い瞳のまま、悶々と考えを巡らせ続けていた。 そこに、足音が一つ聞こえてきた。 規則正しい靴音は、迷わず真っ直ぐに、この行き止まりの手術室前へと向かっている。 足音が大城のすぐそばで止まった。 うつむいた大城の視界に黒い革靴が目に入った。ビジネス向けの革靴とスラックスの裾。大人の男と思われるが、今こんなところに現れる人物に心当たりがない。 大城はゆっくりと顔を上げる。 暗い目で無愛想な表情をした大城は、さぞかしおっかない顔をしていたであろう。 しかし、その男性は少し眉をひそめただけだった。 「貴樹の友人にしては珍しいタイプのようだが……君は貴樹の友達かね?」 「……え?……ああ、奴とはマブダチだけどよ……あんたは?」 初対面の相手に随分と失礼な物言いだ。大城の返事も、ついぞんざいな口調になる。 スーツをきっちり着こなした、大人の男だった。年の頃は四○歳を越えているだろうか。ここにいるにはあまりに場違いな人物のように、大城には思えた。 いぶかしげな大城の視線を受け流し、男性は短く答えた。 「父親だ」 その答えに、大城は世にも間抜けな表情を返してしまった。 ◆ 倉庫街のリアルバトルから一晩が明け、昼近くなってようやく解放された。 久住菜々子は茫然自失の状態のままで、取り調べはもっぱら久住頼子が答えていた。 頼子は事件の詳細を適当にでっち上げた。 頼子と菜々子、遠野の三人で倉庫街を歩いていたところを、目出し帽をかぶった人物に襲われた。相手は神姫マスターで、武装神姫をけしかけてきた。 身の危険を感じ、仕方なく応戦した。 結果、神姫たちの被害は甚大、もうだめかと思ったその時、遠野が連絡した友人の大城が、警察を連れて来てくれたのだ。 相手の神姫マスターは泡を食って逃走した。 その神姫マスターに、頼子は面識がない。おそらく、菜々子も遠野も大城もないだろう。 単なる通り魔の神姫だったのだ。 あきらかに適当な作り話だったが、こちらは被害者だという主張を押し通した。 取り調べの刑事たちは当然疑っていた。 朝になって再開された取り調べの際に、頼子は仕方なく切り札を切った。 知り合いの刑事に連絡を入れたのだ。かつてMMSがらみの事件に首を突っ込んだときに、担当だった刑事は本庁のMMS公安勤務だった。 彼は快く身元引受人を引き受けてくれ、すぐに頼子が留置されている所轄の警察署までやってきてくれた。 すると、取り調べていた刑事たちは手のひらを返すような態度となり、頼子と菜々子は早々に釈放されたのだった。 「あんまり無茶言わんでください。こっちも忙しいんですよ」 「でも、これであのときの貸し借りはチャラってことでいいでしょ? たっちゃん」 「……これでチャラなら、お安いご用ですが、ね」 頼子は隣で缶コーヒーをすする、年若い刑事に微笑んだ。 地走達人は苦笑しながら首を振る。彼は警視庁MMS犯罪担当三課所属の刑事で、日々MMS関連の凶悪事件を追っている。 頼子と地走は、とある武装神姫がらみの事件で知り合った。ファーストリーグも二桁ランクの神姫マスターともなれば、事件の一つや二つ、巻き込まれるものである。 その時に頼子と三冬が活躍し、事件を解決した。地走とはその時以来の付き合いである。 「その呼び方をするのは、神姫屋やってる古い友人と、あなたくらいですよ」 「その堅い表情やめるといいわ。そしたら、たっちゃんて呼び名も似合うし、もてるから」 「やめてください」 地走刑事は苦笑した。 出会った頃から、頼子はこんな調子である。にこやかに笑いながら、難局を切り抜けるような女性だった。 その彼女が自分に助けを求めて来るというのは、よほどに差し迫った事態なのだろう。 まさか警察のやっかいになっているとは思わなかったが。 それでも、頼子が道にはずれることをするはずがない。地走にそう信じさせるほど、頼子への信頼は深かった。 だからこそ、彼女の「別のお願い」も素直に聞き届けてしまう。 しかし、一警察官として、堂々と機密情報を漏らすわけにはいかない。 「まあ、これは独り言なんですがね……」 地走刑事はとってつけたような前置きをして、話し出す。 「あの神姫……『狂乱の聖女』を秘密裏に追っかけてる組織があるんですよ」 「組織?」 「ええ。あんまり大手なもんで、そこが動くときには、うちもマークしてるんですが……」 「どこなの?」 「亀丸重工」 さすがの頼子も絶句する。 それは、国内でも屈指の財閥グループの、中心企業の名前だった。 ◆ 夕方。 菜々子は病院にいた。心療内科での診察が終わり、待合室のソファに所在なく座っている。 ここ数日の記憶は曖昧だった。 昨日の夕方、倉庫街でリアルバトルした理由も思い出せない。 はっきり覚えているのは、機械の目だけが露出したのっぺらぼうの神姫をなぜかミスティと思いこんでいたことだけ。 耳元で貴樹が叫んでくれたから、そこは覚えていた。 だが、その後のことはやはりよく覚えていない。 気が付いたときには取調室のドアが開いて、頼子さんが迎えに来てくれた。 そして、自分が今どこにいるかも分からぬまま、病院に連れてこられて、問診を受けていた。 一体、自分はどうしてしまったというのか。この数日、特に昨日の夕方、何があったのか。 ミスティはどうしているだろう? お姉さまは、貴樹は、今どうしているだろうか? チームのみんなや、『ポーラスター』の仲間たちは? 菜々子は漠然とそんなことを考えながら、夕暮れの赤い日差しの中で佇んでいた。 「……菜々子ちゃん、か……?」 野太い声が、菜々子の耳に届いた。 菜々子はゆっくりと声のした方に顔を上げる。 「……大城くん……みんな……」 菜々子はゆっくりと立ち上がる。 菜々子の視線の先で、大城は複雑な表情をしていた。 それから大城の背後には、シスターズの四人と、安藤智也の姿も見えた。 八重樫美緒は花束を抱いている。 誰かのお見舞い、だろうか。 そう思ったとき。 チームメイトの一団から、蓼科涼子が素早く抜け出した。 菜々子に向かって駆けてくる。 前に来た、と思った瞬間、菜々子の身体は衝撃を受けて、床に倒されていた。 右頬に熱い痛みがある。口の中に鉄の味が広がった。 「涼子!?」 「ちょっ……やめろ、蓼科っ!」 緊迫した声。 菜々子は振り向いて見上げる。 まるで鬼のような形相をした涼子を、安藤と大城が両脇から羽交い締めにしている。 菜々子は涼子に殴られた。武道をやっている涼子の打撃だ。一発殴られただけで転ばされるほどの威力があった。 だが、涼子はそれでもまだ納得が行かないようで、転んでいる菜々子にさらに襲いかかろうとして、仲間に押さえられている。 ……なぜ涼子ちゃんは、こんなに怒っているんだろう。 菜々子は漠然と思う。 涼子が辺りもはばからずに大声で怒鳴りつけた。 「あんた……なんてことしてくれたのよ! あの人の手はね! ティアのレッグパーツを作った手なのよ!? 涼姫の装備を作ってくれた手なのよ!? それを……リアルバトルで神姫けしかけて大ケガさせるなんて……腕が動かなくなるかも知れないのよ!? 信じられない!」 涼子の言葉に、菜々子は愕然とする。 思い出した。 あの時何をしたのか。 耳から聞こえる声に導かれて、ストラーフに抜き手を打たせた。 ミスティを破壊するために。 もし、遠野の左手がそれを阻んでいなければ。 ミスティもろとも、彼の心臓まで貫いていたはず。 つまり……自分の神姫と一緒に、愛する人の命さえ奪おうとした! いま初めて認識する事実は、菜々子にはあまりに重く、そして痛い。 うなだれて表情を見せない菜々子に、有紀が追い打ちをかける。 「なんでだよ……遠野さんは恋人だろ?……なのになんで、あんな女のいいなりになって……大事な人を傷つけて……あの女が、そんなに……わたしたちより大事かよ!」 違う。 菜々子は頭の中で否定する。 誰かより誰かの方が大事だなんて、ない。 お姉さまとチームのみんな、どっちが大切かなんて、比べられない。 菜々子にとっては、両方とも大切だった。 だが、それを言葉にできなかった。 いま、菜々子が何を言っても、嘘になってしまうから。 「……憧れてたのに!」 有紀が怒りに悲しみをにじませながら叫ぶ。 「尊敬していたのに……好きだったのに! 神姫を使って、好きな人を傷つけるなんて……最低だっ!」 有紀の言葉一つ一つが菜々子の心に突き刺さる。 有紀も涼子も、菜々子を慕ってくれるチームメイトだった。 菜々子は神姫マスターとしてもっともやってはならないことをしてしまったのだ。 彼女たちが裏切られたと思うのも当然だった。 「ご……ごめ……」 「謝らないで!」 反射的に口をついた謝罪は、涼子の怒声に遮られ、菜々子はびくり、と肩を震わせた。 涼子の声は、地の底から聞こえる呪詛のように響く。 「謝ったって許さない……絶対に許さない!!」 「ーーーーーっ!」 その言葉は菜々子の心を折るのに十分だった。 もう顔を上げることも、声を上げることさえ出来ない。 菜々子は床にはいつくばる以外に何も出来ない。 チームのみんなが、横を通り過ぎていく気配。 誰も声をかける者はいない。 ただ、背中に投げかけられる視線を感じた。 侮蔑、戸惑い、怒り。そうした感情がこもった視線が一瞬、菜々子の背中に突き刺さり、消えた。 足音が遠ざかる。 しかし、菜々子は、足音が消え去った後も、身じろぎ一つ出来なかった。 ◆ 夜の病院の待合室は静謐だった。 最小限の照明で薄暗く、ときどき、職員や見舞い客の気配がする。 昼間の活気は遠く、今は静かで穏やかで少し寒い。 その待合室の奥の隅。 菜々子はいつの間にか、奥まって目立たない位置にあった椅子に座り、身を隠すように背を丸めていた。 うつろな瞳からは、流れた雫の跡が頬へと続いている。 菜々子は思う。 わたしは間違っていたのだろうか。 だとしたら、何が間違っていたのか。 菜々子にとって、何が一番大切かと問われれば、それは「仲間」だった。 武装神姫を共に楽しむ仲間たち。 かつての『七星』、今のチーム・アクセルのメンバー、そして、遠征を続ける中で出会った神姫マスターたち。 菜々子にとって、誰も失いたくない、かけがえのない仲間だった。 その仲間たちの大切さ、仲間とともにいることの楽しさやかけがえのなさは、あおいが教えてくれたことだ。 だからこそ、菜々子は今も、あおいに仲間の輪の中にいてほしいと願う。 だが、仲間たちでそれを理解してくれる人はいない。 今の仲間と桐島あおい、どちらが大切なのか。 その問いを菜々子に投げかけたのは、先ほどの有紀だけではない。 『ポーラスター』の仲間たちにも、幾度となく尋ねられてきた。 その都度、菜々子は答える。 どちらも大切で比べようもない、と。ただ、あおいお姉さまが昔のように一緒にいてくれればいい、と。 それが菜々子の本心だった。 それは、とんでもないわがままだろうか? 途方もない高望みだろうか? そもそも、仲間か憧れの人か、どちらかを選び、片方を切り捨てなければならないものなのだろうか? だが、どちらも切り捨てられずにいるうちに、菜々子はどちらも失うことになってしまった。 どちらも大切にしてきたはずなのに、どうしてお姉さまも今の仲間たちも、そして愛する神姫さえも、わたしの元から去ってしまうのだろう? 愛した人さえも傷つけてしまうのだろう? わからない。 わたしは何か間違っていた? だとしたらどこで間違ったの? 何が間違っていたの? 結論のでない問いがループする。 暗い思考のループは、やがて渦を巻き、菜々子の心を少しずつ飲み込んでゆく。 開かれた瞳は何も見ておらず、光は徐々に失われてゆく。 ……もう、このまま死んでしまえばいい。 そんな言葉が心に浮かび始めた頃。 「……菜々子! こんなところにいたの? 捜したわよ」 聞き慣れた声が近寄ってくる。 頼子さん。ぼやけた意識の中で、祖母の名前を呼ぶ。 頼子は菜々子の隣に腰掛けた。 菜々子は、呟くように、言う。 「頼子さん……わたしは、まちがっていたの……?」 「え?」 「みんな……みんな……たいせつだったのに……わたしからはなれていくよ……」 「菜々子……」 頼子は菜々子の頭に腕を回し、そっと抱き寄せた。 菜々子は力なく、頼子の肩にもたれかかる。 「なんで……? わたしはだれもきずつけたくないのに……みんなでいっしょにいたいだけなのに……なんできずつくの? なんでいなくなってしまうの? いつも、いつも……」 修学旅行から帰った後も、あの暑い夏の公園でも、そして今も。 求め、手に入れたと思っても、菜々子の手から滑り落ちてしまう、かけがえのない宝物。 「菜々子は間違ってなんかいないわ」 その時の頼子の声は、限りなく優しかった。 「わたしは、菜々子を信じている。他の人がどんなに菜々子を責めても、わたしはあなたの味方よ」 「……どうして?」 「家族だから」 頼子は即答した。 菜々子の肩を掴む手に力がこもる。 「あなたはわたしの、たった一人の家族だから。 あなたがいてくれて、今日までどんなに心強かったことか……。 菜々子の両親が……雅人と早苗が亡くなったとき、わたしも悲しくて悲しくて……もう立ち直れないと思った。もう死んでもいいかも、って思ったの。 でもね、あなたがいたから、わたしは死ぬわけにはいかなかった。忘れ形見のこの子を守り、育てなくちゃって。しっかりしなくちゃって、ね。 菜々子がいてくれて、本当に嬉しかった。家族がいてくれて、本当にありがたい、そう思ったの。 だから、助けてくれたあなたを、わたしは決して見捨てたりしない。わたしはずっと、あなたのそばにいるわ」 頼子さんは知らない。 菜々子が、たとえわざとでないにしても、遠野の命を奪おうとしたことを。 それを知っても、頼子は菜々子を許せるだろうか。 でも今は、頼子の温もりが何よりも暖かくて。 「……よりこさん……ありがと……」 菜々子の礼は弱々しかった。 だが、頼子さんの言葉で、暗い思考の渦を止めることは出来た。 菜々子はまた立たなくてはならない。この後、どんなことが待っているとしても、ずっとここで、うずくまっているわけにはいかないのだ。 ほんの少しだけ、気力を取り戻せた。 頼子は優しく微笑むと、不意に立ち上がる。 「それじゃあ、行きましょう」 「……どこへ?」 「あなたを待っている人がいるのよ」 頼子に手を引かれ、菜々子はよろけるように立ち上がった。 思考も身体も、まだぎこちない。縮こまっていたせいか、節々が鈍く痛む。 菜々子はふらつきながら、頼子の後を追う。 エレベーターに乗り、長い廊下を歩いていくと、個室の病棟に入った。 扉のいくつかを通り過ぎ、たどりついた個室。 代わり映えのしない扉の前で、菜々子は立ちすくんだ。 さっき、頼子さんが言っていたことは、嘘だ。 味方なんかじゃない。 なぜ、いま、この時に、わたしをここに連れてくるの。 菜々子は恐怖に身をすくませ、顔を凍り付かせた。 扉の横、患者の名前の表札。 『遠野 貴樹』 と書かれていた。 次へ> Topに戻る>
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ルール 入店ごとに神姫ポイント1000が必要(初回除く) 勝つと負けた相手からパーツを奪うことが出来る(負けると逆にパーツを没収される) 奪われた武装で未入荷のものは各ショップに入荷される。 退店せずにバトルを繰り返すことで新たな対戦相手が出現する(店を出るとリセットされる) 通常のマップと異なる部分がある(砂漠は風が吹いて流される。廃墟は霧が発生して視界が悪化) 制限時間:300秒 ルール:シングルマッチ マスター 神姫 マップ ドロップ 出現条件 元ネタとか攻略情報とか 美馬坂真尋 ドナ 砂漠 RG8レールガンしましまテイル+BKココレット+IRリコーダー+IR 最初から クリア後再戦不可一部神姫はゲームセンター対戦時とは異なり専用台詞を言う 八月十五日 ジンジャー 廃墟 つれてけご主人様+BKセブンエッジ+IRトンファー+IRアイゼンイーゲル黒+SK 最初から 旧暦8月15日は中秋の名月。クリア後再戦不可 グレーテル ヘンゼル 砂漠 ヴァンダーフォルケ+BKスティレット+IRフルストゥ・クレイン+IRジークムント 最初から 童話「ヘンゼルとグレーテル」から。クリア後再戦不可 真紅女帝総長 沙耶香 砂漠 ビーハイブトゥインクルバトン+IRエアリアルランドセル+BKJLスナイパーライフル 一勝する 犬養創 ヤマト 廃墟 アイゼンイーゲル銀+IRヘルゲートブラスターヴァルナー・テイル+BK 二勝する 神撰組局長 コテツ 砂漠 MSR22スナイパー+IRアイゼンイーゲル黒+CGFB 1.2mm滑腔砲 三勝する 趙飛燕 夏姫 廃墟 日輪光背+BK偃月刀+IR偃月刀+msくろがねのドリル+IR 四勝する 愛猫党党首 ターニャ 砂漠 E=フローター+BK研爪スタンロッド+IR手榴弾+IR 五勝する 左藤楓 メープル 廃墟 M49ショットガン黒+IR-9サブマシンガングラスパピヨン+BKBKピストル+IR 六勝する スキュラ 殺姫 廃墟 FL15バトルスタッフローク+IRシュラム・RGランチャー+IRLS7レーザーソード F1出場権獲得バトル終了後の葉月とのイベント後 4凶。2戦目に勝つと「どうしてこうなった…どうしてこうなったあああああ!」元ネタはあるゲーム実況動画でのアクシデントから。 ソロモン セーレ 砂漠 手榴弾+msLC3レーザーライフル+IR銀のスプーン+IRブリューナク+ms F1出場権獲得バトル終了後の葉月とのイベント後 4凶。ソロモン72柱の悪魔「セーレ」から 馬取理沙 エリザベート 砂漠 フルストゥ・クレインカットラス+IRジャマダハル+IRM49ショットガン銀+CR F1出場権獲得バトル終了後の葉月とのイベント後 4凶。吸血鬼伝説のモデルになったハンガリーの貴族エリザベート・バートリーから。使用する斧「デクレサント」はDLC限定で、倒しても入荷されないので注意 伊庭寛二 13号(14号) 廃墟 シュトゥルムウントドランクフルストゥ・グフロートゥ+IRA・ホーク+IRミョルニルハンマー 自宅に帰る途中でのリリスのイベントを見ると登場 4凶。みぎぃ。初戦時(戦闘前・戦闘後)再戦時(戦闘前・戦闘後)に神姫個別台詞有り 小早川千歳 リリス 廃墟 エアロヴァジュラ+ms 4凶撃破後 再戦不可 4凶メンバー及びヴァルハラ初期メンバーは全員クリア後再戦不可。ライバルデータで「S」をとるならばヴァルハライベントを終わらせる前に取っておこう。 F1優勝後 敵の武装が大幅に強化 各神姫のイベントクリア後、該当神姫のイベントで戦闘したマスターが追加される。ただし、一部のマスターは追加されない。 本編クリア後、対戦相手に竹姫葉月、ガイア、小早川千歳、閃光魔女、痴豚、給料シーフが追加 一部の敵からカスタム装備のGRとLB、+ASを賞品として入手可能 (本人は装備していないので何がもらえるかは現在調査中。追記される方はショップに追加されたものではなく、相手からドロップした現物装備のみを記載お願いします) マスター 神姫 GR・LB・AS(レア?、2種?) その他のドロップ 出現条件 元ネタとか攻略情報とか 定岡千鶴 美礼 アキナス+AS イゾルデ+KRタートルシェル+MSヴァルナー・テイル+RD(RA)ヘリッシュクレイドル 一勝する 橋田義一 エムアール レサート・ロッドシステム+AS ガンアックス+CGフローラルシールドピンク+RDヴォーバン+BK(RA)フラッシングブレード 一勝する 時速30km 和津香 ヴォーバン+AS カイトシールド+BKレディアントアーマー黒+BKD.o.r+MS(RA)プレゼント・フォー・ユー! 二勝する 新渡戸総一 セイラ (粒)ヴィヴィアン+AS (鎚)ガンハンマー+MS(槍)ゴスロリパラソル+BK(腰)レザーパンツ+RD(RA)ウェパルアサルト 青山遊馬 かさぎ イゾルデ+AS ゴスロリパラソル+CRブーメラン+AQレザーブーツ黒+RD 熊澤晶 零 ? KT36D1ドッグテイル+MSスパイダーシェル+BKレディアントリア黒 武装神姫ZEROの主人公とそのパートナー 熊澤晶(クリア後) 零 シュラム・RGランチャー+AS タートルシェル+CGLGパピオン+MSヴイードラシューズパーツ+MS 下部惟平 ルーミ (狙)LC5レーザーライフル+LB (粒)サラ・ヴァティーヌ+ms(背)鋼の翼+BK 二勝する しもべ・いへい 白い悪魔と呼ばれた狙撃兵、シモ・ヘイヘの事か 下部惟平(クリア後) ルーミ トリストラム+AS (ミ)SLUM-ハイマニューバ+GCOSA111 Aスポイラー+MSRUシンペタラス+MS 二勝する 四朗 菊姫 アルヴォPDW11+LB 脚甲・駒駆+MSクラウ・ソナス+CG 三勝する 「模型技術が高い」「オリジナル武装を制作」「パテ盛り」などから推察するにモデルはプラレス3四郎ではなくプラモ狂四郎の主人公:京田四郎の方か 四朗(クリア後) 菊姫 アルヴォPDW11EXT+LBエレイン+AS ヴァンダーフォルケ+BKヂェリカン Coolant+MS 三勝する シーフ嫁 スリンキー アルヴォLP4ハンドガン+LB イゾルデFL017リア+グリーヴァ+MS 一勝する 給料シーフの嫁 シーフ嫁(クリア後) スリンキー (鎚)ガンハンマー+AS (楽)トリストラム+FN(背)つれてけご主人様+BK(背)ヴァンダーフォルケ 一勝する 神崎小太郎 ミホリン (脚)着陸脚"鶴林"+EX (背)しましまテイル+BK(背)FL017リア+クリウーフ+MS(腕)OB:スピネル エストリル 日向夏子 瞬 ? (爆)アグネヤストラ+CR(背)E=フローター+BK(脚)ニーソックス+RD エストリル アブソリュート ダブルゼロ リボンベルト+EX ツインソウブレード+CRヴァルナー・テイル+BKローファー黒+RD ジルリバーズ 鍋島祥子 ロミロミ ? オルフェウス+FNレザーブーツ赤+RDエアリアルランドセル+BK ジルリバーズ 啓太 キウイ ? (斧)プリシニア・ルンカ+MT(背)ターボファンウイング+BK(盾)FL012ガードシールド+KR ツガル ライオンマスク ディアナ ? アグネヤストラ+SKゴスロリトップス+RD着陸脚"鶴林"+BK ツガル ヘルマスク メドゥーサ ? ニニアン+MSつれてけご主人様FL013ガードシールド+KR ツガル 小笠原紗智子 レベッカ ? (Gt)アリサノス02スパイクアーマーE=フローター+RD イーアネイラ 南条アキラ ミツコ ? (ビ)スパイダーシェル+BK(ア)ヂェリカン:Nitro+MS(ア)レザーアーマーショルダー+RD エウクランテ 甲斐作造 ルーン ? (投)ヤタガラス(槍)ライデン・トライハスタ+SK(体)レイディアントアーマー白+RD エウクランテ 丸の内角男 スィン ? アイゼンイーゲル銀P・A・R ショットガン+CRモーニングスター+ms ゼルノグラード 鏡ウグイス パル ? 旋牙ディーカヤ・コーシカRG8レールガン+SK ゼルノグラード 金剛拳司 レアン ? エレキベース棘輪+SKLS7レーザーソード イーダ 宅内軍司 キャノ ? M49ショットガン銀P・A・R ショットガン+MTM49ショットガン銀+SK イーダ 蛇島恒夫 エント ? (ミ)ビーハイヴ+CG(ミ)カッツバルゲル+SK(槍)聖槍"ロンギヌス"+ms アーク 薄井陰蔵 クロ ? (斧)FL015バトルスタッフ(Bz)吠莱壱式+GC(狙)OS-35 AライフルEx+SK アーク 貫目百男 ニーヴァ ? モーニングスター+msスティンガー手榴弾+ms アーク 神田ヒロシ シノブ ? コート コーシカジャンシャーヌビームジッテ アーク 長富小庵斎 カーティン (腰)リボンベルト+OG (Bz)シュトルムウントドラング(狙)OS-36 AカービンEx+SK(小)ブラオシュテルン ハウリン 霧崎メルヒオット スィーフ ? フルストゥ・クレインジャンシャーヌ+SKOS-35 AライフルEx+SK マオチャオ 波多野奨 イーヴィル ? アルヴォPDW9+SKモデルPHCヴズルイフモデルPHCヴズルイフ+SK ストラーフ 小山田愛佳 ロッテンマイヤー ? (棒)スタンロッド(ド)D.o.r(狙)OS-36 AカービンEx+SK アルトアイネス 藤島哲次 ニキータ ? チャクラムジレーザ・ロケットハンマーP・A・R ショットガン+CR アルトレーネ 吾妻拓海 綺羅燐 ? 聖槍"ロンギヌス"Zel ガトリングキャノン+MTカッツバルゲル+SK フブキ 永山早苗 リッキィ ? P・A・R ショットガン+SKM4ライトセイバー+msディスインテグレーター+ms アーンヴァル 大木戸甚平 たま子 ? カッツバルゲル+SKGEモデルR G8レールガンM4ライトセイバー+ms ガイア ハーデス ヘルゲートブラスター+GROS-35 AライフルEx+GR ビームジッテP・A・R ショットガン+GC クリア後十勝する 閃光魔女 シャイナ アイゼンイーゲル銀+GR聖槍"ロンギヌス"+GR フルストゥ・クレイン+SKアイアングローブ クリア後九勝する 竹姫葉月 アルテミス -9サブマシンガン+GRナヴァグラハ+GR RG8レールガン+SKOS-35 AライフルEx+SK クリア後十勝する 陰陽熊 ファム (HG)アルヴォPDW11+GR(楽)エレキギター+GR (双)アングルブレード(Lc)LC3レーザーライフル+SK(RA)シザース・ガリアス・ドミニオール 九勝する 九頭龍 ルル (ド)旋牙+GR(散)P・A・R ショットガン+GR(槍)ミストルテイン+AS (槍)ミストルテイン+ms(大)エアロヴァジュラ+ms 九勝する ういろー ナナ アルヴォLP4ハンドガン+LBシュトルムウントドラング+GRアグネヤストラ+AS ダブルブレード鋼+msZelガトリングキャノン+MT 八勝する 埴場怜太 クラリス (散)M49ショットガン銀+GR(MG)アルヴォPDW9+LB(Gt)Zel ガトリングキャノン+AS (HG)OS-36 Aカービン(小)M4ライトセイバー+ms 八勝する 山県みちる 薫 (Lc)LC3レーザーライフル+LB(小)M8ライトセイバー+GR(狙)グロブス+AS (大)ジークフリート+ms(爆)手榴弾+MT(RA)ゲイルスケイグル 八勝する 麻呂 雛鶴 (双)フルストゥ・グフロートゥ+LB(Lc)スティンガー+GR(散)ゲッシュ+AS (投)大手裏剣"白詰草"(ミ)ビーハイヴ+SK 八勝する 兜茂 ユリコ アングルブレード+LBLC5レーザーライフル+GRグラム+AS ナヴァグラハM49ショットガン銀+SK 八勝する 音黒野美子 クロミ (HG)モデルPHCヴズルイフ+LB(HG)アルヴォLP4ハンドガン+GR(DB)WA666アマラジェーニ+AS (鎚)モーニングスター+ms(拳)アイアングローブ 八勝する 武本哲 チェリー (Bz)シュラム・RGランチャー+LB(投)チャクラム+GR (斧)グリムリーパー(Gt)Zel ガトリングキャノン+MT(RA)バレットカーニバル 七勝する 赤城春菜 麗音 (大)ラムダオ+GR(投)棘輪+LB (小)忍者刀"風花"(投)棘輪+SK 七勝する 笠嶋京香 あざみ コート コーシカ+GR研爪+LBアグネヤストラ+AS アルヴォPDW11+SK三七式一号二耗機関砲+SK(RA)ジャーヴァル・クルイク 七勝する 山中日向 葵 (拳)防壁+LB(ミ)ビーハイヴ+GR(斧)ガンアックス+AS (ミ)ビーハイヴ+MT(投)ディーカヤコーシカ(RA)ロードファイター 七勝する ドグラ・モゲラ 菊花 フォールディングナイフ+LBミョルニルハンマー+GR飛苦無"蓮華草"+AS アルヴォPDW11+SKダブルレイブレード+ms 七勝する 嶋渓フミカ エイル OS-35 Aライフル+LBダブルブレード鋼+GRサラ・ヴァティーヌ+AS LS7レーザーソードコート コーシカ+MT 六勝する 『武装神姫2036』の登場人物とそのパートナー。名前はデザイナーの島田フミカネ氏が由来。 痴豚 ミランダ アイアングローブ+GROS-35 AライフルEx+LB M49ショットガン黒+SKアルヴォPDW11+SK(RA)スリルドライブ クリア後六勝する 得川義文 葛葉 エアロヴァジュラ+LB手榴弾+GRゲッシュ+AS ブリューナク+msディスインテグレーター+ms 六勝する 偉吹玲人 まお グリムリーパー+GROS-36 Aカービン+LBタートルシェル+AS 吠莱壱式+SKD.o.r(RA)スーパーねこ乱舞 六勝する 『武装神姫2036』の主人公とそのマスター。名前の由来はデザイナーであり、『武装神姫2036』の作者でもあるBLADE氏から。 練馬大将軍 ミュー ハンド・パイルドライバ+GROS-36 AカービンEx+LBZel ガトリングキャノン+AS M4ライトセイバー+msM49ショットガン銀+CR 六勝する 真田有希那 キリカゼ ブラオシュテルン+LBビームジッテ+GR忍者鎌"散梅"+AS バトルアックス+msLC5レーザーライフル 五勝する 給料シーフ シルファ M8ライトセイバー+LBローク+LBグラム+AS OS-35 AライフルExジークリンデ+ms クリア後五勝する ケンプ 黒姫 (HG)アルヴォPDW11+LB(MG)アルヴォPDW9+AS (爆)手榴弾+SK(爆)手榴弾+MT(拳)トンファー+MT 五勝する 豪徳寺みか まりぃ (狙)LC5レーザーライフル+LB(投)飛苦無"蓮華草"+LB (楽)エレキギター(小)ブラオシュテルン 五勝する 立花茂 銀千代 (小)忍者鎌"散梅"+LB(ビ)リリアーヌ+LB(HG)EVFガン+AS (鎚)ミョルニルハンマー(小)ブラオシュテルン(RA)ドッグサーカス 五勝する 百武健心 百花 ココレット+LB リリアーヌコート コーシカ+MTモデルPHCヴズルイフ+SK 四勝する チョコレッタ・G アンネ ニンブス+AS ロッターシュテルンビーハイヴ+SKディーカヤコーシカ 四勝する 南部蒼太 フレンダー ディーカヤコーシカ+LB トゥインクルバトン+msミストルテイン+ms 四勝する 鍋島樹里 みおん ? -9サブマシンガンLS7レーザーソード+MTブラオシュテルン(RA)ATK 斧 四勝する 双蜂 ベル ? ロークドラゴンキャノン+SKアルヴォPDW9+SK 四勝する 津軽冬至 雪華 ? ディーカヤコーシカアイゼンイーゲル黒+SK大手裏剣"白詰草"+MT 三勝する 春夏冬 あきな ? (槍)偃月刀+ms(狙)Zel L・R/Sライフル+MT(Bz)シュラム・RGランチャー+SK 三勝する 猪苗代孝実 ふゆなぎ ? グリーフエングレイバーRG8レールガン+SKシュラム・RGランチャー+SK 三勝する 吉川素子 アローズ ? レイディアントリア黒(リア)M8ダブルライトセイバー+msZel L・R/Sライフル+SK 三勝する ダリル・ブレナン ドロシー ? ビーハイヴ+CR手榴弾+MTカッツバルゲル+SK 三勝する 軍曹 三等兵 ? アイアングローブ旋牙+msくろがねのドリル+ms(RA)ATK:楽器 ニ勝する 犬童太 ハナ ? ヘルゲートブラスタージークリンデ+MT手榴弾+CR ニ勝する シルバー・クレイ マリー ? 研爪スーパーシルバーストーン+MTOS-36 AカービンEx+SK(RA)一刀両断・白 ニ勝する 足利崇文 紅葉 ? ビーハイヴジレーザ・ロケットハンマー+msM4ライトセイバー+ms ニ勝する 赤橋瞳子 ハヤテ ? バトルアックス十手+msジレーザ・ロケットハンマー ニ勝する 山中美幸 ライラ 着陸脚"鶴林"+OG M8ライトセイバーFB アルファ・ピストル+SKP・A・R ショットガン+CR 一勝する 柏葉剣 ルーデル ? ハンド・パイルドライバアイゼンイーゲル黒+CGOS-36 AカービンEx+SK 一勝する 三毛屋ベンガル コモモ (腰)リボンベルト (HG)アルヴォLP4ハンドガン(Lc)シルバーストーン+SK(ミ)カッツバルゲル+SK 一勝する 柿崎静馬 ナギ アイアングローブ+AS ジャンシャーヌアイアングローブジークムント+ms 小早川千歳 リリス (Gt)ドラゴンキャノン+GR(小)M4ライトセイバー+LB (Lc)ジャンシャーヌ(Lc)ジャンシャーヌ+SK(Gt)ドラゴンキャノン+SK(RA)一刀両断・黒 クリア後九勝する 戦闘前の神姫の台詞がヴァルハラ一回目千歳初戦のものになる何度戦っても初戦と同じ台詞が聞ける 柴田勝 プルミエ ダーインスレイヴ+AS "シェルブレイク"PB+ms忍者刀"風花"+msOS-35 AライフルEx+SK 左藤楓 メープル - グラスパピヨン+BK(リア)-9サブマシンガンM49ショットガン黒+IRBKピストル+IR 六勝する 猫愛党党首 ターニャ - E=フローター+BK(リア)手榴弾+IRスタンロッド+IR研爪 五勝する 趙飛燕 夏姫 - (槍)偃月刀+IR(ド)くろがねのドリル+IR(槍)偃月刀+ms(背)日輪光背+BK 四勝する 神選組局長 コテツ ? MSR22スナイパー+IRFB 1.2mm滑腔砲アイゼンイーゲル黒+CG 三勝する 犬養創 ヤマト ? (Gt)アイゼンイーゲル銀+IR(背)ヴァルナー・テイル+BK(MG)ヘルゲートブラスター頭甲・咆皇+GC ニ勝する 真紅女帝総長 沙耶香 ? トゥインクルバトン+IRビーハイブエアリアルランドセル+BKJLスナイパーライフル 一勝する